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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

EAOボナノッテ9月:召命は魅力を通して育まれる


 

2019年9月1日/ミャンマー・アニサカン

召命の文化は心を惹きつける魅力を通して(はじめて)育まれる

友人、サレジオ家族の皆さん、

 ミャンマー、アニサカンより心からのあいさつをお送りします。今年ミャンマー準管区は、1939年に最初の宣教師たちがマンダレーに着いてから80周年を記念しています。数日前まで、EAO(東アジア・オセアニア地域)第2回翻訳者ワークショップがこちらで開催され、すばらしい時を過ごしました。30人の勤勉で忍耐強い翻訳者たち、年齢も若い人、年配者とさまざまな、サレジオ会員、サレジアン・シスターズ、サレジアニ・コオペラトーリ、協働者ミッション・パートナーが、EAOの9つの管区から集いました。

 心を惹きつける魅力! これはこの数か月、私が頻繁に黙想したテーマの一つです。召命の話を通して信仰を分かち合うとき、それぞれの召命のきっかけとなった最初の出来事について、若いサレジオ会宣教師から聞くとき、──私たちがいつも見いだすのは、心を惹きつける魅力のダイナミズムです。わあ! すごい、美しい、すばらしい話だ──イエスの、神の民の、聖人やイエスの弟子たちの心を惹きつける魅力を、私たちはさまざまな形で表現します!

 サレジオ会修道士たちのインタビュー(2018)やサレジアニ・コオペラトーリのインタビュー(2019)を何度も読み返しながら、心を惹きつける魅力のダイナミズムという点で皆の証言が共通していることに、私は絶えず心を打たれます:

 志願院、修練準備期の支部に、ただ一人の喜びあふれるサレジオ会修道士(洗礼者ヨハネ修士)がいたために、ベトナム‐モンゴル管区には多くの若い修道士がいるのです!

 そうです、今日もなお、サレジオ会奉献生活の単純な美しさは、心を惹きつける魅力なのです!

 養成支部で、あるいは「カリエロ11」を通して召命の話を分かち合うようサレジオ会宣教師たちに勧めること、ただそれだけで、私たちの間に新たな宣教師の世代が生まれています! そうです、人びとのもとへ出かけて行く生き方のすばらしさは、今も心を強く惹きつけるのです!

 ドン・ボスコが若者やカトリックの人びとの共同体で自らの召命の物語を分かち合ったように、私たちが分かち合うからこそ、サレジアニ・コオペラトーリの新たな世代を再び見いだすことができるでしょう。そうです、サレジオの召命の文化の最も魅力あふれる柱は常に、ドン・ボスコの計り知れないほど尊い生き方の物語なのです!

 何が、誰が、イエスに、あるいはドン・ボスコの家族にあなたを惹きつけましたか? 家庭的精神、それともサレジオ会の共同体で体験した飾らない友情の絆でしょうか? 教会や学校で出会った、勇気ある、いつも温かく迎えてくれる宣教師の模範でしょうか? いつも話を聞いてくれる、忍耐強く、共に歩んでくれる先生──それはサレジアニ・コオペラトーリ会員かもしれません──学生のころ、自分のために時間をさいてくれた先生でしょうか? ドン・ボスコの学校の門のところで、いつも笑顔で迎えてくれた院長やカテキスタでしょうか?

 私たちサレジオの環境を含む召命の文化は、魅力的な物語を通してどこででも育まれます。この9月、日常生活や使命を果たす場で出会うことのできる友人、若者と、どの魅力的な物語を分かち合いますか? 皆さんが魅力的な物語の時を過ごすことを願っています。それは世界に広がるカトリック共同体全体の召命を築き上げる大きなプロセスの中で、ささやかでありながら非常に大切な石なのです。

EAO東アジア・オセアニア地域顧問
ヴァツラフ・クレメンテ神父, SDB

 

写真:神の僕 ニーノ(アントニオ)・バリエリNino (Antonio) Baglieri, (1951-2007) 在俗会CDB (Con Don Bosco) – ‘Volunteers With Don Bosco’メンバー CDB は創立25周年を祝っています。 EAOで最初のCDBのグループはフィリピンのマニラに設立されています(1994-2019)。