サレジオ会とは
青少年教育とキリストの愛を伝えるため
世界130以上の国ではたらくカトリック修道会です。
私たちサレジオ会は、青少年、特に貧しく不利な立場にいる青少年のために生涯をささげて働く、カトリックの神父・修道士による修道会です。
働く場所がどこであれ、私たちの活動の目標は、キリストの愛を伝え、教えることをとおして、若者たちの可能性を広げることです。
●青少年が愛されているとわかるように
19世紀、イタリアのトリノという町に、ヨハネ・ボスコという神父がいました。彼は、社会的に困っている青少年の人間形成に尽くし、そこに全生涯をささげました。
ドン・ボスコの青少年との接し方には特徴がありました。それは、青少年に隠されている神様の似姿を見いだし、青少年が備えている理解力と、心に語る神様の声である良心をいかしながら指導すること、そして青少年自身が真に愛されていると実感するような方法でした。その青少年との接し方を見て、数人の若者たちがドン・ボスコと共に働きたいという心を育み、ドン・ボスコのように他の青少年に人生をかける誓いを立てました。キリストご自身がなさったように、神様と人々の善と幸せのために生きる道を、共同体として歩み始めたのです。そして、柔和の聖人である聖フランシスコ・サレジオを手本として選び、そのグループに「サレジオ会」という名をつけました。
1859年12月18日、これが私たちサレジオ会の始まりでした。小さくスタートしたそのグループは、現在では世界130か国以上に広がり、約1万4千人の会員数を擁する修道会になっています。
今、特にいろいろな意味での貧しさに置かれている青少年の尊厳を見つめながら、彼らの人間形成のための教育・社会福祉・出版広報・教会活動に努めています。
「君が若者だというだけで大切に思う」とドン・ボスコが言っていたように、私たちサレジオ会員は、この精神をさらに多くの人と分かち合いたいと願っています。