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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

EAOボナノッテ12月:教皇フランシスコ、ありがとうございます!


 

2019年12月1日/日本・東京

教皇フランシスコ、私たちの地域を訪れてくださりありがとうございます!

友人の皆さん、サレジオ家族の皆さん、

 東京より、心からのごあいさつを送ります。教皇フランシスコによる日本の広島、長崎、東京への記念すべき訪問が、ほんの数日前に終わりました。教皇フランシスコが訪れた私たちの地域の国として、日本は、韓国(2014)、フィリピン(2015)、ミャンマー(2017)、そしてタイ(2019)に次いで、すでに5か国目です。

 あらゆる大陸での暴力的な市民の抗議活動、地域紛争の増加に見られる世界的な混乱の中、ペトロの後継者の謙遜でありながら力強い世界平和のための道義的な権威の姿を目にし、私たちは心が明るくなりました。タイと日本の両方の使徒的訪問で、サレジオ家族が大いに関わり奉仕していたことを、私たちはうれしく、謙遜のうちに誇りに思います:日本の広報において‐関連グッズ、書籍の制作、主要メディアへのコメントなどの対応(阿部神父、大川氏、関谷神父)、音楽・典礼の奉仕(長崎と東京でのイエスのカリタス会による聖歌隊;タイのサレジオ学校のマーチングバンド)、教皇の若者との集いの準備と活気づけ(バンコク、東京)などです。最後になりますが、やはり大切な働きをしたのは、タイで働くアルゼンチン人宣教師、教皇のはとこであるシスター・アンナ=マリア・シヴォリ, FMA、タイ国王と教皇フランシスコの間の通訳を務めました。この二つの訪問を伝える数多くのYouTubeの動画を見ることができます。しかし、私たち皆にとって、一つの単純な問いが残されています:

 私たちの地域への教皇の訪問というこのすばらしい日々を終え、これからどのような実りが残るでしょうか?

 教皇フランシスコは、社会から疎外された人びとへの、また過度に競争主義的で、時に‘情け容赦のない’社会の犠牲者への心からの関心から、共感にあふれて多くを語りました。教皇はカトリック信者にとどまらず、すべてのタイ人、日本人に語りかけました。その‘教え’方は、愛にあふれた関心をもって人びとに語りかけるものでした。教皇はすべての人の心に感動を与えました。教皇の訪問は、少数派のカトリックの生徒たちにとっては「信仰を再生させる」機会に、「またキリスト者でないほかの生徒たちにとってはキリスト教がどんなものなのかを考える」機会になりました。

 教皇のある説教は、私たち皆にとり見事な宣教の教え、インスピレーションになります:「……母、父、兄弟、姉妹たち、主が私たちに与えたいと望みながらも、主の食卓にその姿のない人びと(=人身売買・取引の犠牲者、薬物依存に陥っている人びと、物的な貧しさのために搾取に直面する人びとなど、さまざまな理由のために貧しく、苦しむすべての人)。その人びとは皆、私たち家族の一員です、私たちの母、兄弟、姉妹です!」 教皇はただ、宣教の心を呼びかけているのです。その人びとの顔を、その傷、ほほえみ、その人生を見ることができ、傷と痛みをいやす神の愛のあわれみ深い香油の注ぎをその人びとが体験できるようにする、そのような宣教の心を。宣教する弟子となり、喜びのうちに、私たちの周りの人びとの顔を一つの人類家族の顔として発見するようにと、教皇フランシスコは私たちに挑戦を投げかけています。

 聖ペトロの後継者、ドン・ボスコの同窓生、教皇フランシスコからインスピレーションを受けましょう! 希望どおりにいけば、2020年、東ティモール、パプアニューギニア(もしかするとインドネシア)も教皇の旅程表に載るでしょう!

EAO東アジア・オセアニア地域顧問
ヴァツラフ・クレメンテ神父, SDB