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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

EAOボナノッテ10月:宣教する若者、今日もありえる?


 

2018年10月1日/タイ・サンプラン

宣教する若者(Gioventú missionaria)、今日もありえる?

 

友人の皆さん、サレジオ家族の皆さん、

 タイの“バチカン”、バンコク近郊のサンプランから特別なごあいさつを送ります。つい昨日、総長によって、さらなる25人のサレジオ会員、11人のサレジアン・シスターズが、ヴァルドッコの扶助者聖マリア大聖堂から派遣されました(第149回宣教派遣)。そこには、総長との任期半ばの面談のためドン・ボスコゆかりの聖なる地を訪れているEAOの3人の管区長も参列していました。ヨセフ・クァン神父(ベトナム)、ゴドフレド・アティエンサ神父(フィリピン南)、チャールズ・ソー神父(ミャンマー)です。

 1875年以来派遣されてきた11,000人余りのサレジオ会海外派遣宣教師のほとんどは、かなり若い年齢で故国を後にしました(15歳の宣教師もいました)。修練前に宣教地に赴いた宣教師さえ何千人もいました。この宣教の炎は、大胆で遠くを見通すサレジオの宣教の文化によって可能となっていました。その文化には、多くの支部にあった宣教グループも含まれています。ヨーロッパの多くの管区にあった宣教志願院を結ぶ幅広いネットワークがあり、活気ある若者向けの雑誌‘Gioventú missionaria’(宣教する若者)が6か国語で出版されていました。

 現代の若者は、50年前、100年前の若者と比べて勇気がないのでしょうか? 私はそうは思いません! おそらく現代の私たちに欠けているのは、福音を‘地の果て’までも出かけて行って分かち合う宣教精神と熱意なのです。どこででも、十代の若者に人生の夢について尋ねると、‘宣教する中高生’はいつもほかのキリスト教宗派の教育を受けた子ばかり、カトリックの子の中にはいません! 数年前、宣教顧問を務めていたとき(2008-2014)、私は心がわくわくするようなサレジオの伝統を発見しました-我々EAOの多くの管区でほとんど忘れられてしまっている体験:宣教グループです。

 「宣教グループ」とは何をするのでしょうか? 名称よりも大切なのは、その理念と行動です。最近のカリエロ11(8月号)に次の簡単な指針が示されています:①毎日、世界中の宣教師のため祈る-例えば、宣教のロザリオ;②現代の宣教の前線についてグループ研究を行う;③宣教地への個人的貢献(募金活動);④宣教のニュース、必要とされていることについて分かち合う[ソーシャルメディアでカリエロ11を];⑤個人としてカテケージスに、あるいはキリスト者でない人々と福音を分かち合うことに取り組む;⑥自分の宣教召命、宣教活動において成長する(主よ、お遣わしください!)

 私たちのSYM(サレジオ青年運動)、ユースセンター、養成支部(志願院から始めて)、教会、学校で、宣教グループを再び編成し始めることができるでしょう。「ナムンクラ少年隊」、「カリエロの友」など、どうですか?

 この10月、ローマで「若者、信仰、そして召命の識別」についての司教シノドス(10月3‐28日)と、サレジアニ・コオペラトーリ世界大会(10月25‐28日)が開催されます。このロザリオの月、宣教の月が私たちにとり、若者の必要を通して共におられる神を中心とする、真のサレジオ的な祈りの生活の時となりますように!

EAO地域顧問 ヴァツラフ・クレメンテ神父, SDB