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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

EAOボナノッテ:自分のどこを変えたらいい?


2017年3月1日

決して歩くのをあきらめないで!
自分のどこを変えたらいい?

 

友人、兄弟会員の皆さん、

 ちょうど今日、私たちは再び四旬節の旅を歩み始めます。主の復活に向かう40日間の歩みです。今年は、4月16日にご復活を祝います! 四旬節は毎回、特別な40日間の回心の巡礼です。回心とは、神に向かって歩むこと、自分の安全地帯から出ることです。それは常に健全な動きです。自分の安全地帯から、日常の繰り返しから、生ぬるい生活スタイルから、自分の小さな生活スペースの安心から、「すべて統制できているunder control」ところから出るように招かれているのです。

 今年、私はドン・ボスコの祝日を若い宣教師の中にやや年配の会員の混じったグループと共に過ごしました。とても意味深い、多様な世代の家庭的体験でした。ある日の午後、一人のあまり若くない会員にストレートに尋ねられ、驚きました:「3分だけいいですか? 教えてくれませんか、もっと良いサレジオ会員になるために自分のどこを変えたらいいですか?」それは短い言葉でしたが真剣で、兄弟的でとても福音的な顔と顔を合わせた出会いでした。この数年、彼をよく知るようになっていたので、彼自身の成長‐回心のためにいくつかの点を分かち合いました。この出会いに、私は深く心を打たれました!

 教皇フランシスコは、この2017年の四旬節の歩みの間、金持ちの男とラザロのたとえ話(ルカ16・19‐31参照)を黙想するよう招いています。「この非常に意味深いたとえ話の導きに身をゆだねましょう。この話は、真の幸福と永遠のいのちを得るためにはどのように行動したらよいかを知る鍵をもたらすと同時に、心から回心するようわたしたちを強く促しているからです。……

 ラザロ(=「神は助ける」の意!)は、『他の人々はたまものであること』をわたしたちに教えています。……わたしたちが出会ういのちは皆たまものであり、受け入れられ、敬意をもって愛されるに値します。みことばは、わたしたちがいのち、とりわけ弱いいのちを受け入れ、愛せるように目を開く助けとなります。……

 金持ち(=名前がありません!)の中には、罪による腐敗がはっきりと見られます。その腐敗は三段階で次々に進行します。すなわち金銭への執着、虚栄心、そして思い上がりです!……この金持ちのように、みことばというたまものに心を閉ざせば、兄弟姉妹というたまものにも心を閉ざしてしまいます。

[教皇フランシスコ,2017年四旬節メッセージ,カトリック中央協議会訳より]

 これからの40日、真摯な旅を歩まれることを心から祈っています。この回心の旅の実りとして、まことの深い喜びをもって、共に「アレルヤ!」と歌えるように!

 マリア、巡礼する神の民の母、私たちのためにお祈りください!

EAO地域顧問 ヴァツラフ・クレメンテ神父, SDB

 

【参考】2017年 四旬節教皇メッセージ(カトリック中央協議会HPより)
https://www.cbcj.catholic.jp/2017/02/10/12225/