韓国 危険にさらされた若者のための新たなセンター開設
(ANS – 2017年11月16日 韓国・ジェジュ)
http://www.infoans.org/en/sections/news/item/4351-south-korea-starting-with-youth-at-risk-after-20-years-a-new-presence-opens
春川Chuncheon教区に新たな拠点(1996)が開設されて20年、サレジオ会韓国管区はもう一つの教区、済州で徐々に活動を始めている。済州島(人口65万人)を範囲とするこの教区には7万8千人の信徒、27の小教区で働く46人の教区司祭と8人の修道司祭がいる。
済州教区にはすでにイエスのカリタス会、サレジアン・シスターズ、サレジアニ・コオペラトーリがいる。現在、いずれも済州島生まれのサレジオ会員2人、司祭と修道士がここで働き始めている。また、韓国のどこに行ってもそうであるように、ドン・ボスコの同窓生や、光州Gwanjiuの神学校の同窓生も数多くいる。
ペトロ・カン・ウ・イル司教の招きを受け、済州の若者とカトリック信徒のために働く可能性を探るため、1人のサレジオ会員が送られた。 謙虚なアプローチ、奉仕の精神のおかげで、ガブリエル・オー神父は、疲れを知らずに小教区で奉仕し、この島でたいへん必要とされる秘跡の奉仕を続けながら、多くの友人を得ることができた。9か月間、忍耐強い奉仕を続け、最初のサレジオ・センターが開設されることとなった。小教区で働く教区司祭の数が少なく、これまで危険にさらされた若者(非行に走る若者)のための活動・司牧は十分に行われてこなかった。
多くの信徒、教区司祭の助けを得て、サレジオ・センターの開設が決まった。済州家庭裁判所との協力関係のうちに、サレジオ会は2018年から、家庭裁判所より任される若者の世話をすることになる。若者たちは家庭や社会生活に戻る前に、一定の期間をセンターで過ごす。現在、家庭裁判所はこのような若者の処遇として2つの選択肢しかない。社会奉仕を義務づけるか、あるいは少年院に1-2年の期間送るかのいずれかである。
ペトロ・カン司教とピオ・ムン補佐司教は来年のセンター開設にすでに青信号を出した。センターの共同体は島の中央に位置するコロンバン会のサン・イシドロ農場に拠点を置き、ドン・ボスコの心の中の少年の家となる。