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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

韓国 「北朝鮮の教会は私の心に!」


 

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(Boscolink – 2015年12月3日 韓国・ソウル) 

http://www.bosco.link/index.php?document_srl=9401&mid=webzine

 

 「北朝鮮の教会は私の心に!」- これは、ソウル大司教区が立ち上げた新たな取り組み、いつくしみの聖年(2015年12月8日~11月20日)の間、すべての小教区が北朝鮮のカトリック信徒のために祈るよう、呼びかけるもの。

 祈りのキャンペーンは、2015年11月24日、明洞のカテドラルのミサをもって開始、南北分断70周年を記念してなお、困難のうちにある同胞、カトリックの兄弟たちの上に神の慈しみを願う。ソウル大司教アンドレ廉洙政枢機卿は「平壌の使徒的管理者として、北朝鮮のカトリック教会の兄弟姉妹を忘れたことがない。朝鮮半島は、世界の中で神のいつくしみを最も必要とする地域の一つ。カトリック信徒は、『平和の和解のための祈り』を毎日ささげてほしい」と呼びかけている。

 統計によると、太平洋戦争終結・日本の植民地支配からの解放の時点で、北朝鮮には54の小教区、5300人の信徒がいたが、朝鮮戦争(1950‐1953)前後に激しい迫害があり、残された信徒はわずかであると推測されている。

2011年以来、韓国司教協議会の国民和解委員会の下、ソウルで北朝鮮からの難民に奉仕するサレジオ会員パウロ・ナ・ミョンオク神父は、今年、さらに韓国男子修道会管区長連盟の国民和解平和委員会のコーディネーターに任命された。パウロ神父は毎週日曜日、二人の修道女、修道士、信徒らと共に国の北朝鮮難民受け入れ施設を訪問、主要な宗教を紹介するプログラムでカトリックの信仰を伝えている。

いわゆる脱北者はタイやラオス、中国などを経由して韓国にたどり着き、施設で3か月間の身辺調査を受ける。その後、さらに3か月、別の施設で韓国社会に溶け込むための生活指導、職業訓練などを受けるが、ここでも仏教、プロテスタント、カトリックの中から選んで祈りや面談に参加できる。パウロ神父は、施設を出た後、数か月間の生活支援も行っている。ソウルのサレジアン・シスターズの「夢の家」のように、多くの修道会は保護者のいない難民の子どもたちを施設に受け入れている。

パウロ神父は確信している。「朝鮮半島が再び一つになるのがいつかはわかりませんが、北朝鮮の難民は、韓国に順調に根づき、良い経験をするなら、将来、南北の同胞が互いに理解し合うため、重要な橋渡しの役割を果たすでしょう。先は見えませんが、韓国の修道者として、そのためにできるだけの貢献をしたいと願っています。サレジオ会の東アジア-オセアニア地域として、モンゴル、タイ、その他南アジアの国々にいる北朝鮮難民に関して、助け合えることを夢見ています。難民として認められるまで、長期にわたってこれらの国に滞在することがあるのです。地元のサレジオ家族の修道会とつながることができれば、この使徒職のために大きな助けになります。」

1995年3月7日以来、ソウル大司教区は毎週火曜日に「分断された朝鮮半島の平和と和解のためのミサ」をささげ祈ってきた。2015年1月6日には、1000回目のミサが明洞のカテドラルでささげられた。

 このいつくしみの聖年に、北朝鮮の兄弟姉妹のため、共に祈ってください!