野尻湖少年聖書学校 ご報告
野尻湖少年聖書学校、小学生の部は8月8日から12日まで、そして、中高生の部は12日から17日まで、たくさんのリーダーやスタッフ、ボランティアの皆様に支えられて無事に全日程を終了することができました。39回目になる今回は“Come and See”「来なさい、そうすれば分かる」をテーマに、大自然の中で、たくさんの仲間とともに、神様からの「呼びかけ」とそれに「応える」ということを皆で深め、実り豊かな数日間となりました。
1 小学生の部(8月8日~12日)
初日、全国から集まった28名の小学生は少し緊張気味か、食事の席でも最初は大人しく食べていました。2日目からが本格的な聖書学校のスタートです。聖書学習では各班それぞれペトロやトマス、サムエルといった聖書の登場人物の一人を学んでいきました。その成果を劇にして発表します。
午後はレクリエーションの時間です。すばらしい景色に囲まれ、きれいな野尻湖で思いっきり泳ぐことができました。今年もバナナボートが大人気で、湖上のスリルを味わうために長蛇の列ができました。3日目には飯縄山に向かいました。始めから苦戦している子もいましたが、無事に全員登頂することができました。道中の話も盛り上がり、お互いの距離も縮まったようです。
勉強でも遊びでも、中心になって盛り上げたのは班のリーダー(四日市と横浜のサレジオ志願院の高校生志願者たち)です。子どもたちにとって班のリーダーは特別な存在で、聖書学校の良い伝統なのか、面白くて優しいお兄さんたちに憧れて志願院に入る子供たちがたくさんいるのです。今年も彼らのおかげで、演芸大会での出し物のレベルも高く、大盛り上がりでした。
そして、祈りの生活も聖書学校の中心的な部分です。さまざまな機会に、子どもたちは神様に心を開き、イエス様の呼びかけを聞こうとしました。毎日のミサ、湖畔での朝の黙想、カッターボートにて行う夜の湖上でのロザリオ、最終日のゆるしの秘跡も、大切な思い出になったことでしょう。このように、小学生たちは仲間たち、リーダーたちや神父様たちとのふれあいを通して、神様からの呼びかけを感じ、また自分自身に問いかける時間をたっぷり持つことができました。
最後の夜には、この数日間で体験したことを振り返り、自分の決心を皆の前で発表します。子どもたちは、たくさんの思い出に感謝しながらそれぞれの決心を胸に、翌日家族のもとへ帰っていきました。
2 中高生の部
小学生たちが帰っていった12日の夕方に、今度は中高生たちがやってきました。今回全国から集まった中高生は39名。顔見知りも多いのか、初日から元気いっぱいです。
やはり、中高生たちは勉強でも、遊びでも中高生らしい場面を随所に見せてくれました。聖書学習では自分たちが担当する聖書箇所に対して感想や疑問を出していき、その日のうちに模造紙にまとめて発表してくれましたし、Q&Aの時間にも積極的に参加しました。水泳のときの浮島バトルは特に迫力があります。班のリーダーは調布サレジオ神学院から神学生と大学生志願生たちが中心ですが、戦いは熾烈を極めていました。他にも、有志で野尻湖一周ランニングや一周ウォーキングといった企画も行いました。
14日の登山では、中学生は火打山(2461.8m)、高校生は妙高山(2454m)と本格的な山に挑戦し、4~5時間かけて登っていきました。山頂でも天候に恵まれ、多少暑かったですが、お弁当をおいしくいただけました。さすがにその日は4時起きでしたので、弁当の後に岩の上で昼寝を楽しむ人もいました。下りで雨に降られることもありましたが、全員が山を制覇することができました。すごいです!
最終日には対岸の町まで、おそろいの特製Tシャツを着て、買い物に行きます。小学生は歩いていきますが、中高生はカッターボートで湖を縦断します。夜には、聖書学習のまとめの演芸大会があり、とうとう最後のプログラムの光の集いになりました。高校2年生たちは、もしかしたら最後の聖書学校になるかもしれないということで、長い子は小学生の部から体験してきたこと、それを通して自分が成長したことなどを振りかえり、その大きな恵みに感謝していました。
このように、小学生の部も中高生の部もたくさんの出会いとたくさんの恵みのうちに終えることができました。それも、さまざまな形で支えてくださった方々のおかげであると思います。スタッフ、リーダー方をはじめ、炊事場のボランティアの方や募集に協力してくださったすべての方に感謝し、ずっと聖書学校を見守ってくださった神様に感謝します。これからも神様の「呼びかけ」は続いていくことでしょう。今回まかれた召命の種が多くの実を結ぶようにこれからも祈っていきたいと思います。
聖書学校に参加された皆さん、また会いましょう!まだ参加したことのない皆さん、本当にすばらしいキャンプです。来年、野尻湖で待ってます!!