溝部司教、東チモールへボランティアの若者たちと共に
教区長として引退した後、京都で「望洋庵」を開き、若者の育成に取り組む溝部脩司教が、日本からの12人のボランティアと共に、東チモール、ファトゥマカのサレジオ技術専門学校を訪れている。若者たちは9日間にわたって現地を見学、生活を体験し、人々と交流する。
一行はファトゥマカのサレジオ会支部の院長、ヴィルジリオ・ドカルモ神父らに迎えられ、歓迎のしるしとして、チモールの伝統的な織物で作った帯を贈られた。ボランティアの若者たちは、京都大学、関西学院、同志社大学、サレジオ高専、大東文化大学の学生、そしてサレジオ高専の卒業生である。
今回の旅は、国連、日本大使館の働き、コーヒーのフェアトレードなどの活動を行うNGOなど、東チモールで日本人がどのように貢献しているかを学ぶ機会でもある。若者たちは、ファトゥマカのサレジオ会の活動50周年を記念するため、バレーボール・コートの建設を手伝う。
溝部司教のほか、一行の中のサレジオ高専の卒業生、辻村直さんと西野隆司さんは東チモールのサレジオ会員によく知られている。二人とも在校生のころからジュリアン・スロイテル神父率いるボランティア・グループに参加し、東チモールをたびたび訪れた。辻村さんは現在、東チモールで働き、西野さんはサレジオ高専でデザインを教えている。
(オーストララジア メールニュース#3500 – 東チモール・ファトゥマカ- 2014年8月27日)