日本と韓国、伝統の合同若手会員の集い
(BoscoLink – 2018年12月28日 長崎)
http://www.bosco.link/index.php?document_srl=44248
降誕節の喜びあふれる季節、私たちの信仰と歴史の刻まれた地に韓国の兄弟会員を迎えたことは、日本管区にとって大きな喜びとなりました。私たちはこのような合同若手会員の集い Quinquennium を1年おきに開催しています。2年前は韓国で開催され、今回は日本の番となりました。
2018年12月27日午後、日本管区長の濱口神父を含む私たち日本の7人の会員は、韓国管区財務のマルコ・チョイ修士率いる韓国からの15人の会員を福岡国際空港に出迎え、その足で共に車で長崎へ向かいました。最初の夕食の席で、日本のキリスト者にとっての長崎の重要性と集いの開催地として長崎を選んだ理由を、濱口神父が説明しました。私たちは互いに自己紹介しながら、喜びあふれるサレジオの雰囲気の中、楽しく食卓を囲みました。
2日目、一行は出津(しつ)と外海(そとめ)を訪れました。この記念すべき地は、禁教令の布かれていた時代、迫害下のキリシタンが暮らし、遠藤周作の小説『沈黙』の舞台として知られています。降りしきる雪の中、私たちは最初に出津を訪れました。ここは、パリ外国宣教会の有名な司祭、マルコ=マリア・ドロ神父が働いた場所でもあります。ドロ神父は私有財産を投げ打ち、教会や病院、食品加工場を建てました。土地の貧しい人びとを助けるため、特に弱い立場にある女性たちの自立を助けるためでした。私たちは次に外海へ向かい、遠藤周作文学館を訪れました。そこから望む広々とした海は、当時の宣教師たちも迫害の中、悲しみと希望のうちに見つめたにちがいありません。
黒崎教会での日本語のミサの後、私たちは信徒館で分かち合いのひと時をもちました。迫害下の熱心な宣教師やキリシタンの模範を黙想し、自分たちのアイデンティティーや、サレジオ会司祭・修道士としての日々の生活の幸せと困難について、有意義な分かち合いとなりました。
3日目は、5つの小グループに分かれ、長崎中心部へ巡礼に出かけ、ミサは韓国語で行われます。4日目の30日は、日本の副管区長、春山ミカエルラップ神父が主司式する英語のミサの後、私たちはそれぞれの共同体へ帰宅の途につきます。
*備考:2002年以来、韓国と日本の両管区は1年おきに合同のQuinquennium若手会員の集いを行っている。開催地は、韓国と日本が交互に引き受けている。4日間という短い集いであるが、隣り合う2つの管区の相互理解に大いに貢献している。