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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

宣教師としての冒険の始まり チャン・スンピル神父


 

(Boscolink – 2016323日 日本・東京)
http://www.bosco.link/index.php?document_srl=12439&mid=webzine

アンドレア・チャン神父 SDB

 35年間、韓国に暮らしてきた後、2016220日以来、私は日本の東京で、新しい冒険を始めています。韓国と日本の両管区間の取り決めに従い、私は調布養成支部の日本人会員の中で暮らしながら、新しい言語と文化を学んでいます。自分の人生を分かち合い、司祭職を通してサレジオ会日本管区に貢献するため、ここに派遣されたのです。

 韓日の歴史的関係について過去を知っている人は、私の選択を理解しづらいかもしれません。ヨーロッパが第一次・第二次世界大戦に苦しんでいるころ、韓国で私たちの父祖の世代は35年に及ぶ日本の植民地支配に苦しみました。私たちの二つの国はとても近い位置にありますが、互いに近づくことは、今に至るまで簡単ではありません。

 私たちの社会的、政治的な歴史がどのようなものであったとしても、両国のサレジオ会はとても緊密な関係があり、互いに大きな影響を与えています。韓国に最初のサレジオ会宣教師が派遣されたのは、1954年、朝鮮戦争の終結からたった数か月の後で、日本から派遣されました。韓国は1972年まで委任地区として日本管区の一部でしたが、現在に至るまで、隣同士の両管区の間にはたくさん交流があります。

 特に2002年から、若いサレジオ会司祭・修道士の2年に一度の交流が始まりました。2年毎に、ある年は日本、次の回は韓国と、交互に場所を変えて開催しています。私たちの文化には共通する特徴もたくさんありますが、それぞれに固有のものを学び合い、交わりを楽しむこともできます。

 実際、私が宣教師として限定的期間、日本で働くために志願するきっかけになったのは、2014年の終わりに行われた前回の会合でした。日本の教会とサレジオ会管区の状況を知り、より多くの若い会員が必要とされていることを理解しました。さらに、日本は全人口に比べ、カトリックの全信者数が非常に少ないことも知りました。管区長のもとで一年間、識別を行い、とうとう220日、私は東京に到着し、今は養成支部(東京都調布市)に3年の予定で生活しています。

 ここで今、言葉を勉強し、新たな文化に適応することを学んでいます。それはもう一度小さな赤ん坊になり、ゆっくり自分で歩きはじめるかのようです。まさに今過ごしているこの聖週間に、イエスの受肉をまず学んでいるのです。調布の共同体の家庭的精神のおかげで、私は貧しい言語能力を超えて自分を表現することができています。私のサレジオ会召命を新たに成長させるこの体験の機会を与えてくださった、韓国と日本の両管区長に大変感謝しています。

 3年後、どうなるかわかりません。しかし、今続いているこの冒険の道をここまで導いてくださった聖霊に全面的に信頼しています。2016年の総長によるストレンナのように、私は冒険の旅の真っただ中をすでに生きています。

 兄弟の皆さん、私のために祈ってください、そして家庭的精神にあふれる調布の共同体へ、どうぞ遊びに来てください!

 

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