一つになってドン・ボスコを祝う
この数週間、サレジオのイタリアは、ドン・ボスコとその遺産を祝うさまざまな催しが行われています。最近のものでは、ボローニャの若者と仕事をテーマにしたシンポジウム、ナポリのサレジオ合唱祭がありました。
1月24日、トリノで祝われたドン・ボスコ生誕200周年イタリア市民の集いで、ドン・ボスコの200回目の誕生日、8月16日までに、若者のために200の仕事を創出するという”GioB200″ (Giovanni Bosco /Job200=ジョヴァンニ・ボスコ/200の仕事)プロジェクトが立ち上げられました。その流れを汲むように、ロンバルディア・エミリアのサレジオ会は、イタリア・サレジオ会職業訓練・学校事業センターを通して、2月23日、ボローニャのサレジオBeata Vergine di San Luca高校を会場に、「Jobs Act – 若者と仕事、新たな可能性」と題したシンポジウムを開催しました。最近導入された国の改革計画によって何が変わったのか、特に若者と専門教育に携わる人々の視点から考えました。若者の利益という観点から、職業の世界における変化、経済の現状、さまざまな規制のあり方について、考察・討論が行われました。
改革計画の中心的起草者の一人、ミラノ・カトリック大学の経済学教授カルロ・デラリンガ氏、財務委員会の第一憲法委員会委員、マルコ・ディマイオ氏らのスピーチが行われ、Corriere della Sera紙のアルマンド・ナンニ氏が司会を務めました。
仕事の世界、特にサレジオ会事業に関連することに関心をもつ多くの人がシンポジウムに参加し、若者を取り巻く仕事の世界について考えました。「若者のために具体的な行動を」という総長の訴えに呼応するこの一連の取り組みは、産業革命後の社会で、働く若者の環境・待遇の改善のために奔走し、「この世で、そして天国で幸せであるように」と働いたドン・ボスコの精神を、現代のドン・ボスコと友人たちが引き継いでいることをあかしするものでした。
ナポリでは、2月22日、サン・ジョヴァンニ・マッジョーレ大聖堂で、州観光局が後援するナポリ国際合唱祭の一環として、サレジオ合唱祭が行われました。カンパニア、バジリカータ、プーリア、カラブリアからの160名ほどの若者たちによって結成されたドン・ボスコ聖歌隊が出演しました。ドン・ボスコ聖歌隊は昨年、南イタリアの青少年司牧責任者ファビオ・ベッリーノ神父の発案で生まれ、昨年10月にナポリの名高いテアトロ・サン・カルロで初公演を行いました。若者たちは歌を通して一致を体験し、喜びを人々と分かち合うことによって成長しています。ドン・ボスコ聖歌隊は200周年のすべての祝賀行事に参加し、歌う予定です。
(ANS – イタリア・ローマ 2015年2月20日)
http://www.infoans.org/1.asp?sez=1&sotsez=13&doc=12145&Lingua=2