ドン・ボスコ生誕200周年イタリア市民の祝祭
1月24日、イタリアのトリノで、ドン・ボスコの生誕200周年を祝うイタリア市民の集いが開催されました。トリノのノシリア大司教、サレジオ会のピエモンテ・ヴァッレ・ダオスタの長上スタージ神父、トリノのファッシーノ市長、ピエモンテ州のキアンパリーノ知事、イタリア政府を代表し労働・社会政策省のルイジ・ボッバ次官らも参列し、前イタリア大統領ジョルジョ・ナポリターノ氏のメッセージが読まれました。「ドン・ボスコが伝えることのできたいのち・人生への愛と熱意のメッセージは、私たち一人ひとりにとって、また社会全体にとって、今、ますます重要になっています。」
朝10時半、扶助者聖母大聖堂でサレジオ会総長アンヘル・フェルナンデス神父によってささげられたミサはすべての人に開かれたもので、サレジアン・シスターズのイヴォンヌ・ランゴア総長をはじめ、サレジオ家族の代表もあずかりました。
午後3時半からテアトロ・レジオで行われた「現代の愛の200年」と題されたトークショーは、司会のジジ・コティケッラさんが進行役を務め、若者、文化人、実業界からの参加者を巻き込みながら、3時間に及ぶものでした。ショーのねらいは、聖人の誕生から200年たった今も力強いメッセージを発信するドン・ボスコの教育を感謝のうちに紹介し、現代における意味を表現することでした。
大人が子どもの居場所を探知するのに使うGPS装置がショーの中で象徴的に用いられました。「子どもはどこ?」ではなく、「子どもたちのために働く大人はどこ?」と逆転した問いかけが行われました。ショーは3つの要素で構成されました:
100人の若者が参加し、3つの部分をつなぐ役割を果たしました。若者たちは、無料で3日間の職業訓練を受けられます。
2つめは、ドン・ボスコのカリスマの5つの側面を紹介するプレゼンテーション。大人の世界に挑戦が投げかけられました。
3つめは、トリノ周辺のピエモンテ・ヴァッレ・ダオスタ地方に限られたビジネス界のネットワークを越えて、より広いネットワークを築くものでした。200周年にちなみ、若者のために新たに200の仕事を創り出すという夢を実現させるためです。ドン・ボスコの記念をお祭りに終わらせるのではなく、今日の社会情勢に応えようとするものです。
ショーを通して、舞台の背景にドン・ボスコの多様な側面を表すグラフィック映像が映し出され、祝祭のさまざまな場面を一つに結びました。
ドン・ボスコ生誕200イタリア市民の集いには、La Stampa紙がメディア・パートナーとして参加し、www.lastampa.itで中継を見ることができました。同紙社長のマリオ・カラブレシ氏とフェルナンデス総長の対談が、イベントの最後を飾りました。
イタリア市民の集いは、全世界とあらゆる状況における子ども・若者の権利のために働く決意を表すものとなりました。フェルナンデス総長は対談で次のように語りました。「この危機の時代に、私たちは若者を信じます。私たちにとって、若者のために働くことが、最良の贈りものなのです。」
(ANS – イタリア・トリノ 2015年1月20日, 26日)
http://www.infoans.org/1.asp?sez=1&doc=11948&Lingua=2
http://www.infoans.org/1.asp?sez=1&doc=11977&Lingua=2