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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

スペイン 貧しい若者のために自転車を


 

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(ANS – 2016年11月24日 スペイン・アリカンテ)
http://infoans.org/en/sections/news/item/2196-spain-bicycles-for-disadvantaged-young-people

 連帯は人間の最高の価値と言われる。人と人とが互いに協力し合うことと定義され、あらゆる状況、特に困難を経験するときに人々を一致させる気持ちである。連帯は、愛と密接に結ばれている。エルチェのサレジオ会はこの生き方を失わず、貧しい子どもたちに自転車を贈ることを通して連帯を表している。

 ペドロ・モレノはエルチェのサレジオ中等・高等学校で車両保守の基礎を教えている。同氏は、貧しい子どもや若者が、実用的でよく整備された自転車を手に入れられるようにする、このすばらしいプロジェクトのコーディネーターである。

 始まって5年めにあたる今年、プロジェクトは「自転車で連帯5.0」と名付けられた。

 最初に取り組むのは、中古の壊れた自転車を集めるため、キャンペーンを立ち上げること。ポスターやソーシャル・ネットワークを通して、学校で、また一般社会に向けて宣伝を行う。

 「自転車を集める生徒たちは、修理も行います。傷みさび付いた部分を磨き、塗装をし、チェーンに油をさし、破損した部品を修理・交換する、機械的また審美的な、全体的修理を行う作業です。作業は学校の実習室で行われ、さまざまな学習モジュールのカリキュラムの一環になっています」とモレノ氏は語る。

 その後、必要とする人々に生徒たち自身が自転車を届ける。そのほとんどは子どもや若者である。「この数年にわたり、私たちは160台以上の自転車をAldeas Infantiles(子どもの村)や赤十字といった団体、エルチェの中の教会付属のカリタス、避難所、青少年を保護する寮、養護施設、またギネア‐ビソーの学校に届けてきました……加えて、数多くの困窮する子どもや若者にも届けました。」

 連帯は、社会を覆う個人主義や利己主義とは反対の徳である。「この活動によって若者たちは連帯を学ぶだけでなく、自分たちの職業訓練にもなっているのです。」