サレジオ会 第27回総会 報告vol.8
総長記者会見(抜粋)
「私たちサレジオ会員は、そして私自身も、世界に向かって、社会に向かって開かれていたいと願っています。私たちはこの壁の中にじっとしているためにここにいるのではなく、世界に目を向けるためにいるのです。今私は、皆さんのためにここにいます」。4月2日、ローマのサレジオ会本部で総長としての最初の記者会見の席上、アンヘル・フェルナンデス・アルティメ神父はこのように語り、報道関係者にあいさつしました。
副総長フランチェスコ・チェレダ神父と、会見の進行役を務めたオッセルヴァトーレ・ロマーノ社副社長カルロ・ディ・チッコ氏がフェルナンデス総長を補佐しました。
フェルナンデス神父は、すでにスペインとアルゼンチンで管区長を務めていましたが、総長として新たな任務を与えられたことは驚きだったと語りました。新総長は、アフリカにおける宣教の状況に関して経験があり、より最近では、ラテン・アメリカの国々について知るようになりました。
「会の統治の計画の最初のいくつかの点はもう準備されているのですか?」 「もちろんまだです! 修道会の最高権威である総会が終わるまで待たなければなりません。4月14日に総会が終わってはじめて、総長はその最高評議会と仕事を始めます。もちろん、優先されるのは社会の端に追いやられ弱い立場に置かれた人々です。サレジオ会にとってそれは、特に若者と共に、いちばん目を向けられることのない人々と共にいることです。教皇はこの優先事項を私たちに思い起こさせてくださいましたが、それは総会においても話し合いの焦点となりました。」
ベルゴリオ枢機卿(現フランシスコ教皇)との思い出について聞かれ、総長は、自然に自由に人と関わる教皇の人柄、単純さ、社会が目を向けようとしない人々への心遣いなど、すでに知られていることを確認しました。「私自身、教皇様が自由に人と関わる方だということを体験しました、例えば、電話の使い方などです。」
総長は、30以上のグループから成る大きな家族、全サレジオ家族の中心。このことは、若者に仕えるカリスマに生かされた存在として、大きな可能性を秘めていることを意味します。ドン・ボスコ生誕200周年について、総長は、時期を合わせてのフランシスコ教皇のトリノ訪問と聖骸布の公開は、「すばらしい贈り物」になるだろうと述べました。教皇トリノ訪問などの日取りはまだ発表されていません。
(2014年4月2日 – イタリア・ローマ)
http://www.infoans.org/1.asp?sez=1&sotSez=13&doc=10540&Lingua=2