サレジオ会 第27回総会 報告vol.3
トリノ巡礼3日目
「サレジオ会ゆかりの地巡礼」
第27回総会参加者たちにとって、トリノでの3日目は、会の起源と、将来に向けてサレジオ会が求められていることとの、架け橋のような一日でした。前日までベッキ、ヴァルドッコで過ごしたメンバーは、福音記者聖ヨハネ教会で現実に向き合いました。この教会は、ドン・ボスコの最初の息子たちが直面したさまざまな困難と、一人の聖人に従う小さな集団がその困難を乗り越え、世界中にその聖性のスタイルをあかしするものとなっていったことを思い起こさせました。
24日の朝、総会のメンバーが訪れた福音記者聖ヨハネ教会は、ドン・ボスコの後継者ミケーレ・ルア神父が2つ目のオラトリオを発展させた場所です。それは最初のオラトリオの写しでした。ドン・ルアは、ヴァルドッコの体験に忠実に倣うことによって、創立者の精神をあますところなく再現しようとしました。この賭けは成功し、ここから、新しい総長と会員たちはヨーロッパのほかの国々、そして世界へと、予防教育法を広める勇気を見いだしたのでした。
今、サレジオ会が前にしている課題は、その同じ原動力を再発見することです。それは、すなわち、若者の世界が直面するさまざまな挑戦を識別し、キリストの愛が輝き出るように、できるだけ透明なものとなる私たちの力量を高めるために、聖霊に聞くことを意味します。
福音記者聖ヨハネ教会を後にした総会のメンバーは、慰めの聖母大聖堂へと向かいました。トリノのノシリア大司教がそこでミサを司式しました。大司教はサレジオ会の司牧奉仕に特別な感謝を述べました。この何日間か、ドン・ボスコの聖遺物の巡礼も行われており、サレジオ会の働きに脚光が当てられています。聖遺物巡礼はサレジオ会だけでなく、教会全体に感動をもたらしています。ここトリノで、ドン・ボスコの生誕200周年の祝いを待ち望む雰囲気が盛り上がっているとのこと。大司教は、現代の若者の直面する問題について、また家庭、教育者、教師たちが、若者の教育に取り組まなければならないことについて語りました。
パスクアール・チャーベス総長は、いまいちど、ドン・ボスコの子らに向けられる愛情と尊敬を認めました。ミサの終わりに、総会議員たちが教会の入口近くの聖ヨセフ・カファッソの墓前でしばし立ち止まり、黙祷した時は感動的でした。サレジオ会員たちは、この謙遜な権威ある教区司祭の存在の重要性を、ふたたび証したのでした。カファッソ神父はドン・ボスコのまことの教師、導き手であり、物質的な意味でも、常にドン・ボスコを支えた人でした。
第27回総会議員によるサレジオ会ゆかりの地巡礼はこうして終わり、24日の午後、会員たちはローマに向けて出発しました。
(ANS –イタリア・トリノ 2014年2月25日)
http://www.infoans.org/1.asp?sez=1&sotSez=13&doc=10352&lingua=2