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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

サレジオ会 第27回総会 報告vol.2


トリノ巡礼2日目

「ベッキとヴァルドッコへ。『私たちはここで生まれた』」

 総会議員のドン・ボスコゆかりの地巡礼2日目は、朝、ジョヴァンニ・ボスコの生まれたベッキの訪問に始まり、午後はヴァルドッコを巡りました。私たちの修道奉献の源に立ち帰る旅でした。今日のミサの朗読は、徹底した生き方というテーマを思い起こさせるものでした。それはキリストに従うように招かれたすべての人に求められるものです。「あなた方も聞いているとおり……と命じられている。しかし、わたしはあなた方に言っておく……」(マタイ5・38‐48)

 総会議員たちは、アスティの丘のふところに抱かれた家の小ささを目にし、世界に大きく広がったサレジオ会を思い、深い感動をおぼえました。初めて訪れた会員は好奇心でいっぱいでしたが、それ以上に意味深かったのは、ここでは、すべてのサレジオ会員が自分を生かす精神を呼吸できると感じられたことでした。

 トリノの名誉司教セヴェリノ・ポレット枢機卿は、ミサの説教でこのことをうまく言い表しました。サレジオ会員はこの丘を訪れると、詩編87(86)の言葉が自分のものになると。「私たちはここで生まれた」。ここに来ると、サレジオ会員は「自分たちが切り取られ岩、切り出された石切り場」を目にするのだと。総長は、枢機卿に感謝を述べながらこのことを再確認し、自分もベッキの小さな家を目にするたびに、「あたかも私はここで生まれた」と言えるかのようだと語りました。

 それからポレット枢機卿は、今やサレジオ会を全教会と結ぶ親密な絆について、権威ある言葉を総会議員に語りました。次の総長を選ぶにあたり、「選ばれた方を示してくださるよう」神に願うようにと、枢機卿は総会議員に勧めました。チャーベス神父はこれに応え、「私たちはフランシスコ教皇と共に旅を歩みたいと願っています」と述べました。

 午後、ヴァルドッコに戻った総会議員たちは、ドン・ボスコの部屋、ピナルディの聖堂、日曜日のオラトリオ、総長たちの墓所、そして最後に聖フランシスコ・サレジオ教会を訪れました。アルド・ジラウド神父は聖フランシスコ・サレジオ教会を「サレジオ会員にとってのポルツィウンクラ(訳注:フランシスコ会発祥の地にたたずむアシジの教会)」だと述べました。「愛徳のうちに、自分を与える愛、自分を無条件の贈りものとして、すべてを超えて愛する神にささげることのうちに、そして若者への惜しみない奉仕のうちに、すべてはここに根ざしています。」

 この一日は、扶助者聖マリア大聖堂の主任フランチェスコ・ロット神父が先唱する夕の祈りをもって終わりました。夜は、見たり聞いたりしたことをそれぞれ黙想のうちに深める時間、「あらゆる本物の奉献生活の規範、奉献生活を魅力ある、心を奪う、実り豊かな」ものとする兄弟愛の絆を育む機会になりました。

(ANS –イタリア・トリノ 2014年2月24日)

http://www.infoans.org/1.asp?sez=1&sotsez=13&doc=10343&lingua=2