サレジオ会 第27回総会 報告vol.1
第1日目 トリノ巡礼
「青少年の世界の新たな挑戦を前にするサレジオ会」
総長パスクアール・チャーベス神父は、ヴァルドッコの扶助者聖マリア大聖堂のミサの説教で、長老への勧めを書いている聖ペトロの第一の手紙の「キリストの苦しみのあかし人、来たるべき栄光にあずかる者」という言葉を振り返りました。 まもなく開会するサレジオ会第27回総会の220名の議員によるドン・ボスコゆかりの地巡礼は、聖ペトロの使徒座の祝日に始まりました。この一致も巡礼に意味深さを加えました。
「この言葉は、私たちが司牧のための回心を必要としていることを示しています。自分たちの利害を心配せずに、喜んで群れを養うことです。そして、そうすることによって人々の手本になることです。」ここに、サレジオ会が自らの奉仕職のために提示する霊的体験の中心があります。この勇気ある精神をもって、私たちは3月3日にローマで始まる総会の権威ある作業に取り組みたいと願っています。
今回の総会では、6年の任期を2度務めたパスクアール・チャーベス神父の後任として、新しい総長の選出も行われます。総会のテーマは「福音の徹底した生き方のあかし人」です。漁師ペトロが生きた、キリストの招きを全面的に、後戻りすることなく受け入れるという生き方は、今なお修道生活に呼ばれる人々の模範です。チャーベス神父によると、諸修道会の総長たちがバチカンに集い、自分たちの修道会に何を期待しているかフランシスコ教皇に尋ねたところ、教皇は次のように答えたそうです。「イエスへの全面的な自己贈与です」。
この意識によって私たちは迷うことなく、ドン・ボスコが「パン、仕事、天国」の約束をもって、自分の子らに示した召命の真髄を再発見するよう導かれます。このように、カリスマが最初に表現された場を訪れる巡礼者として、会のカリスマの生き方のルーツに立ち帰ることは、若者の世界の新たな挑戦に応えるサレジオ会の力量を再生させるための好条件となります。午後、巡礼者たちはヴァルサーリチェの支部を訪れました。ここは、ドン・ボスコが子どもたちの学校教育に最初に本格的に取り組んだところです(ドン・ボスコの亡骸が最初に葬られたところでもあります)。ここでは、ドン・ボスコの霊的遺言について、アルド・ジラウト神父による講話がありました(ジョー・ボエンツィ神父が英語で、オラシオ・ロペス神父がスペイン語で講話を伝えました)。講話では、サレジオ会員の奉献を特徴づける一つの要素として“犠牲を惜しまない広い心、勇気heroism”に光が当てられました。ドン・ボスコは自分自身のため、また当時の自分の子らのために警告を加えましたが、それは先見の明をもって、現代のドン・ボスコの子らのためでもありました。奉献のためによく準備するようにという勧めです。「この誓願を立てるとき、私たちはそれを守ることを固く心に決めなければなりません、たとえ長きにわたる困難な犠牲を払ってでも。」
その日の夜、ヴァルドッコの講堂で催されたナーヴェのポスト・ノビスによる出し物には、この考察からのさまざまな要素が含まれていました。サレジオ会の“ベツレヘム”での第1日目をしめくくる、チャーベス神父によるボナノッテも同様でした。
(ANS –イタリア・ローマ 2014年2月23日)
http://www.infoans.org/1.asp?sez=1&sotSez=13&doc=10342&lingua=2