エクアドル地震 悲しみの中の連帯
(ANS – 2016年4月19日 エクアドル・マンタ)増える犠牲者の数、物的被害も増加
http://www.infoans.org/en/sections/news/item/808-ecuador-the-number-of-dead-rises-and-the-damage-to-property-increases-we-cannot-solve-everything-but-we-can-help-in-something
(ANS – 2016年4月20日 エクアドル・マンタ)悲しみの中の連帯
http://www.infoans.org/en/?option=com_k2&view=item&id=816
※以下の日本語訳は上記の出典からの抜粋です。
「私たちが奉仕する学校、小教区の人々は悲しみと困窮の大変な時を過ごしています。このいつくしみの聖年にあって、連帯の姿勢を持つよう皆に呼びかけます。」エクアドルのサレジオ会管区長ホルヘ・モリーナ神父はこのように語った。モリーナ管区長は、この危機に取り組む支援チームを立ち上げている。
4月20日現在、地震による死者数は499人にのぼった。数千人が負傷し、何千もの人々が家を失い、食糧や水に不足している。学校、修道院、教会、黙想の家などの建物も大きな被害を受けている。
グアヤキルのカーサ・ドン・ボスコでは食糧やマットレスを集め、棺を作り被災地に送る活動が行われるなど、サレジオ家族はエクアドル国内、また世界中から集まりつつある支援に助けられ、「すべてを解決できない、でも何かできる」というモットーのもと、マンタの2つの小教区 Tarqui del CantonとCrucitaを拠点に7,000世帯を援助。一世帯が平均6人なので、約42,000人に手を差し伸べていることになる。この中には、サレジオ会のサン・ホセ高校の家を失った1,800人の生徒も含まれる。
マンタに向かうエクアドル管区の広報担当者マルセロ・メヒア氏は、マスクを持ってきてほしいと頼まれたとのこと。現地では遺体やゴミ、たまった水などによる異臭が充満しているため。
マンタの共同体の院長モスケラ神父らサレジオ会員は亡くなった方たちの葬儀を執り行い、愛する人を失い悲しみに暮れる人々をなぐさめている。サレジオ会が司牧するロザリオの聖母教会は倒壊の恐れがあるため閉鎖されているが、信徒が扉の前で祈る姿が見られる。信徒数8,000人のこの小教区の主任司祭ルビンスキー・サンチェス神父は、教会スタッフと共に人々を迎え、支えている。
リオバンバのフリオ・パリリャ司教はこのように語った。「この災いは、エクアドルの困難の時に降りかかりました。……冬の洪水、続くコトパクシ火山の噴火。経済の低迷も私たちを苦しめてきました。私たちの足下に口を開けた深淵に効果的に対処し、前進するのは大変困難です。しかし、私たちの共同体にとって常にそうであったように、悲嘆が連帯に光を当てるのです。」
教皇フランシスコは、無関心でいてはいけない、祈らなければならない、「神と兄弟の助けが、被災者に力と支えをもたらすように」と訴えている。