インタビュー 竹下尚克修道士
By Boscolink特派員
(Boscolink – 2017年11月23日 東京・調布)
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2016年4月から、竹下修道士は月刊の会員向け管区ニュースレター「Bontà」の編集を、喜びをもって、謙虚さのうちに力を発揮しながら務めている。2017年5月からは、管区長ビデオメッセージの担当も(現在アイルランドでサバティカル中のラップ神父に代わり)務めている。竹下修道士は来年、サレジオ会修道士の固有の養成のため、フィリピン北管区、パラニャケのサンドル支部に加わる。
あなたにとって、サレジオ会修道士であることの喜びは?
奉献されたサレジオ会員としての短い経験の中で、サレジオの使命のために神が下さった賜物を若者と分かち合うことが私の喜びです。若者のために持てるものをすべて差し出すとき、いちばん幸せです。サレジオ会修道士として幸せであるために大切なのは専門性を身につけることです。私は音楽、広報での奉仕に最も向いています。若者たちの中にいて、若者により良く仕えるために自分の能力を育てること、それが私の喜びの理想です。
サレジオ会修道士として模範にしている人はいますか?
サレジオ会初期の33人の修道士の伝記を読んで、ジュゼッペ・ブッゼッティ修道士にひかれました。この修道士たちの時代は私たちの時代とは異なりますが、私の召命の歩みにたくさんの意味深い示唆を与えてくれます。
模範になる人はたくさんいます。まず、昨年5月に東京に来られたレイモンド・カッロ(モン)修道士。また、2015年に東京・調布で開催されたアジア地域広報会議のとき、エフレム・サントス修道士の姿に強い印象を受け、自分の召命の歩みに大きなインスピレーションをもらいました。私たちの共同体の一員である須藤哲史修道士も、自分にとって召命の支えです。最後になりますが、調布支部の年配の修道士、赤波江文雄先生を、サレジオ会修道士の模範としてとても尊敬しています。
私たちの使命と共同体へのサレジオ会修道士の固有の貢献とは何でしょうか?
カリスマ(教会を作り上げるための神からの賜物)を生きることだと感じます。私たちにはドン・ボスコの2つの顔、司祭と修道士が必要です。管区評議会の戸野隆夫修道士(管区財務)の存在や、管区プロジェクト・チームの須藤哲史修道士の存在は、日本で私たちのカリスマが十分に表されることに貢献していると思います。
教会の中でサレジオ会修道士の召命がより目に見えるものになるには、どうしたらいいでしょうか?
小教区にサレジオ会修道士の存在が必要です。この召命について信徒に話し、紹介する必要があります。年配のサレジオ会修道士たちは「修道院の中」でよく働いていて、教会の中ではほとんど目に見えない存在でした。例えば、大分教区召命委員会の委員としての木鎌雄一郎修道士の活躍は、私たちにとってとても大切なものでした。また日本では、カトリックの学校で修道士がカテキスタとして宣教することは、とても貴重なあかしになると思います。
あなたの召命を支えるものは何ですか?
より強い確信をもって自分の召命は成長しています:主イエスに名指しで呼ばれたという神からの内面への光が召命を支えています。私自身に語られている主の声に耳を傾けるとき、召命の歩みにおいて確信になります。特に、1週間にわたる年の黙想はとても助けになり、内的な召命の確信を強めてくれます。また、日々の生活の中で、仕事や人間関係で難しさを前にしているとき、立ち返ってその内的な声に耳を傾けます。そこから力をいただけます。とても助けられます。
2018年のサレジオ会修道士大会に向けて何か期待することは?
まず、さまざまな国や文化からの同じサレジオ会修道士と共に分かち合いたいと思います。共通の言葉である英語がどうなるか多少心配ですが、私たちの地域のさまざまな国の多様性の中で、サレジオ会召命の共通点を見いだしたいです。
写真は、新たに来日した2人の宣教師、ジョセフ神学生(ケニア出身)とジェスウィン神学生(インド出身)を迎えての11月の管区長ビデオメッセージ制作の際に撮られたもの。