イタリア SYMユースフォーラム ミラノで開催
(ANS – 2017年2月28日 イタリア・ミラノ)
http://www.infoans.org/en/sections/news/item/2767-italy-with-or-without-you-it-s-not-the-same-sym-youth-forum-2017
ユースフォーラムは、イタリア、ロンバルディア‐エミリアナのSYMサレジオ青年運動が、ドン・ボスコの霊性を知り深める催しとして長年行ってきたイベント。今年は2月19日にミラノで開催され、特別ゲストとしてシリア、アレッポのサレジオ・オラトリオの責任者、ピエル・ジャブロヤン神父が招かれた。
フォーラムには400人以上の若者、特に大学生、オラトリオのリーダー、若手の教育者、養成担当者、教師らが、ロンバルディア、エミリア・ロマーニャ、スイス、サン・マリノのサレジオ会、サレジアン・シスターズの事業から集い、サンタンブロジオ高校のキャンパスで一日を過ごした。
2016‐2017の司牧提案に沿い、この日のテーマは復活された主との出会い‐その集約として「あなたと共にあるか、ないか‐それは同じではない」というモットーが掲げられた。
参加者が最も心を揺さぶられたのは、ジャブロヤン神父が体験を語った時だった。神父は、さまざまな政治的、経済的、宗教的な側面が絡み合うシリアの戦争の複雑な現実を説明した上で、自分自身のこと、戦争前のアレッポの生活のことなどを語った。
ジャブロヤン神父の証しの中心は、戦争という状況にオラトリオがどのように臨んだかということだった。リーダーたちは住まいを失った人々の支援に取り組んだ。戦闘がオラトリオのある地域に及んだとき経験した困難、砲撃のあいだもオラトリオを続けたことを神父は語った。サレジオ会員や若者たちが手りゅう弾から守られた奇跡のような数々のエピソードも語られた。若者たちは初め、そんなことができるのかと疑ったが、その後、敵をも愛そうと決めた。オラトリオの活動に参加してもらうため、戦闘員の子どもたちをも招いたのだ。
「私たちのオラトリオの多くの子ども、若者が亡くなりましたが、オラトリオで亡くなった人はいません。私たちの遊び場で負傷した人は誰もいません。ドン・ボスコの言ったことは本当です:サレジオのオラトリオに来るすべての子どもは、扶助者聖マリアによって守られている、と。」
集いの後半、ナーヴェの養成支部の若いサレジオ会員たちが、それまでのふり返りや洞察を取り入れたプレゼンテーション、「Ala di Si‘はい’の翼にのって」を行った。一日のしめくくりとして、共同回心式と、ジャブロヤン神父司式のミサが、聖アウグスチヌス教会でささげられた。