（BoscoLink – 2020年9月1日　ベトナム　ホーチミン）
https://www.bosco.link/buonanotte/62694

GOODNIGHT TALK of Fr. Joseph THINH PHUOC SDB – September 2020（YouTube 7:08）
https://youtu.be/bIoyUI7tSdU

＜日本語訳＞

会員の皆さん、サレジオ家族、友人の皆さん、

　東アジア・オセアニア地域の私たちにとり、この6か月は大きな試練でした。パンデミックはまだ続いていますが、私たちは多くの事業、奉仕を止めたり棚上げにしたりしなければなりませんでした。将来が不確かであることを、私たちは認めざるをえません。そして多くの共同体は、若者の緊急な必要に応えるための持続可能な計画を描けずにいます。しかし、私たちの創立者ドン・ボスコにたが違わず、私たちサレジオ家族もあきらめません。

　最高評議員は、諸管区を活気づける働きをどのように果たせるか、その方法を模索中です。たとえば、広報顧問のサントス・ジルダジオ神父は、各地域の担当者とのオンライン会議を始めました。青少年司牧顧問のガルシア・アンヘル神父は、世界各地の、また私たちの地域の各管区の青少年司牧担当者と連絡を取り、対話をしています。ガルシア・アンヘル神父はすばらしいまとめを私たちに送ってくれました。その中で、この困難の時に若者に奉仕する、EAO地域諸管区の粘り強さと創意工夫の豊かさを評価しています。

　そして、前地域顧問ヴァツラフ・クレメンテ神父の働きかけを通して、サレジアニ・コオペラトーリと同窓会連合の地域デレガート、ドミニク・ナム修士と私は、各管区の同窓会の責任者、すなわちサレジオ会員および国のレベルまたは管区レベルで同窓会のリーダーを務める皆さんと連絡を取る機会を得ました。

　さらに私たちは、EAO地域の召命司牧担当者と、互いを知るため、またサレジオ会奉献生活への候補者を見いだし、培い養成するこの奉仕職に投げかけられている挑戦について知るための、すばらしいオンライン会議を行いました。また、多くを要求されると同時に豊かに報いられるこの奉仕職において実施された成功例を分かち合いました。

　私にとり、サレジオ会の働きのこの二つの部門の人々と出会えたことは感動的でした。サレジオの養成を受け卒業した、サレジオの教育の場出身の若者たちを世話する同窓会の担当者、そして初期養成の歩みを始めるため入ってくるサレジオ会生活の候補生の担当者です。

　どちらの奉仕職も、サレジオの使命の一部です。若者が学校やオラトリオ、青年グループを卒業し、人生の歩みを進めるとき、私たちの奉仕が終わるわけではありません。サレジオのルーツとの絆を保ちたいと願う若者たちに、私たちは同伴を続ける必要があります。同時に、さまざまな形で大人の同窓生の助けを求めながら、現行の養成・教育プログラムを社会の実際の必要に応えるものとして形作ることができるでしょう。私は成果について耳を傾けながら、支部あるいは国のレベルのサレジオの卒業生のグループや同窓会が非常に大事なものであることを学びました。今年、同窓会は150周年を祝っており、さまざまなプログラムが用意されています。たとえば、Gexpresso、EAO地域の若い同窓生のためのオンラインのプラットフォームなどがあります。

　分かち合いの中で、一つ興味深い課題が浮かび上がりました。同窓生はサレジオ会員の同伴を望んでいます。しかしサレジオ会員は、人数的に十分ではありません。対応できる人は限られています。同窓生も、この課題に気づいています。その一人はこのように問いかけました：サレジオ会の召命に、私たちも関心をもってはどうか？　私たちは同窓会の積極的なメンバーになるよう「サレジオ同窓生をリクルートする」ことに心を向けるだけでなく、若者にサレジオ会を紹介することにも心を向けるのです！

　親愛なる会員、サレジオ家族、友人の皆さん、サレジオ家族憲章の、「使徒職における共同責任」と題された第21条は、ドン・ボスコが教育、福音宣教の事業に多くの人の参加を巻き込んだことを思い起こさせてくれます；ドン・ボスコはあらゆるレベルで、少年たちに、また助けを必要とする人々に目が向けられるよう、努力したのです。

　サレジオ会員は同窓生の同伴を続けるよう招かれ、そして同窓生はサレジオの事業に参加するよう招かれています。その中で、召命司牧は、サレジオ会員にとっても、同窓生にとっても、サレジオの教育と福音宣教の奉仕を継続させ、広げるために欠かせないのです。

EAO東アジア・オセアニア地域顧問　ヨセフ・グェン・ティン・フォック, SDB