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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

EAOボナノッテ6月:サレジオの聖人に取りなしを願う


 

2019年6月1日/インドネシア・ジャカルタ

サレジオの聖人にどのように取りなしを願っていますか?

友人、サレジオ家族の皆さん、

 今日は、ローマを出ての今年最初の訪問旅行の、最後の日になりました。今日、ジャカルタを発ち、ローマのイエスのみ心大聖堂へ帰ります。この20週に及ぶ、我らが美しき地域の10か国訪問の旅で、私は多くの会員とサレジオ家族のメンバー、若者たちに会いました。

 それから皆さんに打ち明けますが、今年の1月以来、私は総長のストレンナ2019のビデオ(19分)をさまざまな国や共同体で40回以上見ました。じつに心温まる体験でした! 「聖なる者になろう、あなたも聖性に呼ばれている!」 - 教皇フランシスコのこの力強くシンプルな招きは、アンヘル神父の姿のうちにローマ・テルミニ駅で、ヴァルドッコでこだまし、若者たちのためにも新たな地平を開きます。私たちは、聖性の篤い文化をのこしてくれた一人の聖人の息子、娘、弟子なのです。このストレンナのビデオを今いちど見る機会を逃さないでください。すでにウルドゥー語(パキスタン)とセブ語(フィリピン)を含む42の言語で見ることができます!

 もう一つ告白しなければなりませんが、私にとって、サレジオの聖人の取りなしによって何かを願うよりも、聖人たちを敬愛し、その生涯について分かち合うほうが楽です。私たちの地域にはじつに、聖なるサレジオ会員の列福を願うため、数々の祈りが広められています:日本-韓国(Mgr.ヴィンチェンツォ・チマッティ, +1965)、フィリピン‐中国(カルロ・ブラガ神父, +1971)、タイ(カルロ・デッラ・トッレ神父, +1982)、ベトナム(アンジェイ・マチェン神父, +1999)、ミャンマー(フォルトナート・ジャコミン神父, +2000)。しかし、私たちのうちどれほどの人が、実際に我らが神の僕や尊者たちに、心を尽くして「取りなしを願って」いるでしょうか? 聖なるサレジオ会員たちの取りなしを願って祈りを唱えるとき、その祈りに本当に心をこめていますか?

 フィリピン人サレジオ会員、ロバートN.修道士(オベトさん)は、集中治療室で何の見込みもなく、すでに2週間昏睡状態にあった兄弟のために家族に祈りを求めたとき、その後、起こることを全く想像していませんでした。家族全員、信頼のうちに、福者アルテミデ・ザッティの取りなしによる回復を祈りました。すると、オベトさんの兄弟は意識を取り戻しました! あれから4年後の現在、神が特別に介入してくださるよう願った家族の篤い祈りの結果、オベトさんの兄弟はとても元気にしており、この奇跡と思われる出来事の調査が進められています。深い信仰だけが、このような心からの祈りを生むのです!

 私たちはつい、心をこめずにただ機械的に繰り返しがちです、「聖ヨハネ・ボスコ、私たちのためにお祈りください」と。しかし、少し立ちどまり、「箸にも棒にも掛からぬマゴーネのような少年」の、あるいはサレジオの学校の生徒や教会の壊れた家庭の、またそのほかの、具体的な緊急なニーズに思いを馳せ、そしてこのような短い祈りをささやいてみてはどうでしょうか? 「愛するドン・チマッティ、あの子のために、あの家庭のために……お祈りください」と。

ボナノッテ、おやすみなさい!

EAO地域顧問 ヴァツラフ・クレメンテ神父, SDB

 

Video interview with Salesian Brother ‘Obet’ (2018)
https://www.youtube.com/watch?v=ub8GbAFIfqk