EAOボナノッテ5月:「キリストは生きておられる」
2019年5月1日/オーストラリア・メルボルン
キリストは生きておられ
あなたがたが生きることを望んでおられます!
友人の皆さん、サレジオ家族の皆さん、
復活節のただ中、5月のマリア月の初めの日、喜びにあふれる心からのごあいさつを送ります! 今年の元旦から、私はベッキのコッレ・ドン・ボスコの大聖堂にある、復活のイエスの大きな像に深く心を打たれていました。明るく穏やかで、温かく迎えるイエス・キリストの腕(1984)は、ピナルディ聖堂の復活の主のフレスコ画(1929)をまさに映しています。復活のキリストに従うサレジオ霊性のルーツを、私たちはここに見ます。
そして3月25日、私たちは世界代表司教会議(シノドス)後の教皇フランシスコの使徒的勧告の題、「キリストは生きておられる (Christus Vivit)」に驚きました。2018年の司教シノドス「若者、信仰、そして召命の識別」を受けてのものです。この生き生きとした299の段落から成る書簡は、本当に心を温めてくれます。その冒頭の言葉は、若者に語りかける調子、話し方を表しています:
「若いキリスト者の皆さんに私が述べたいと願う最初の言葉はこれです:キリストは生きておられ、あなたがたが生きることを望んでおられます! キリストはあなたがたの内におられ、あなたがたと共におられ、決してあなたがたを見捨てません。皆さんがどれほど遠くをさまよっても、復活された方、キリストは必ずそこにおられます。キリストはあなたがたを呼んでおられ、ご自分のもとへあなたがたが帰り、再出発するのを待っておられます。悲しみや怒り、不安、疑いや失敗により自分が年取っていくと感じるとき、キリストはいつもおられ、あなたがたの力、あなたがたの希望を回復してくださるのです。」(教皇フランシスコ, Christus Vivit, 1-2)
ベッキのドン・ボスコ大聖堂で祈りながら、私たちは「光の道行」の14留をも思いめぐらします:復活から聖霊降臨まで、そして弟子が宣教のために世界中に派遣されることを。サレジオの若者の霊性は、イエスのエマオへの道からインスピレーションを汲んでいます;私たちサレジオ会員は、旅を歩んでいるとき自分らしく感じます。教皇フランシスコはエマオへの旅を全カトリック共同体の道として示しており、私たちはますますカトリック-普遍教会の心、中心にいると感じます。
今日の若者のために、どのようなサレジオ会員に? EAO東アジア・オセアニア地域各地の管区会議で、私たちは、若者たちの同じ願いを耳にしています:
「サレジオ会員の皆さん、私たちの中に、共にいてください! 共に時間を無駄に過ごし、私たちに耳を傾けてください! サレジオ会員の皆さん、惜しみなく時間を無駄にして一緒に歩んでください! 私たちには皆さんが必要です!」
このような期待への私たちの最良の応答は、教皇フランシスコの勧告「キリストは生きておられる」を手に取り、私たちの共同体の中で、聖霊降臨に向けて歩む50日間、日々、読み、思いめぐらすことでしょう。復活されたイエスに、私たちのいのち・人生をも変容させていただきましょう!
EAO地域顧問 ヴァツラフ・クレメンテ神父, SDB