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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

EAOボナノッテ76:たくさんの可能性


(BoscoLink – 2020年7月1日 ベトナム ホーチミン)
https://www.bosco.link/buonanotte/60494

GOODNIGHT TALK of Fr. Joseph THINH PHUOC SDB – July 2020(YouTube 7:11)
https://youtu.be/vroDwjolFMw

<日本語訳>

会員の皆さん、サレジオ家族、友人の皆さん、

 ベトナムより、皆さんにご挨拶をおくります。私はいまだにベトナムで「ロックダウン」下にあります。イタリア大使館がビザ申請の受け付けをまだ始めていないからです。総長と最高評議員の皆と共にいられないこと、顔と顔を合わせ、実際に交流できないことが残念です。実際に会うのがいちばん良いのですが。最高評議会は夏の会合を行っているところです。

 幸い、現代のテクノロジーのおかげで、毎日の会合にオンラインで参加できます。総長とその評議会が、それぞれの管区の善益のために行う考察、話し合い、統治の働きを通して各地の管区、共同体とやり取りをする中、私はこのような形で、私たちの会が生きている現実を分かち合い始めました。皆さんはANS (Agenzia iNformazione Salesiana) を通して会のニュースを読んでおられるかもしれません:より重要なニュースの中には、各地の管区・準管区のために新たに任命された管区長・長上、また全会のレベルでサレジオの働きのさまざまな分野の責任者となった会員を迎えたニュースもありました。中でも、大きな喜びのうちに、パプアニューギニア準管区の新しい長上、フィリピン北管区出身のグレゴリオ・ビコモン神父と、サレジアーニ・コオペラトーリおよび同窓会連合を新たに担当する総長代理、ベトナム管区出身のドミニク・グェン・ドゥク・ナム修士を挙げ、皆さんの祈りをお願いしたいと思います。二人のために祈り、その新たな奉仕職に協力して働きましょう。

 私の最初の評価は、これらの会合が私にとって大変霊的で、養成的なものであったということです。わずか数か月の間に、私は自分の心と思いを全世界のサレジオ会に向けて、特定の会員、新たな領域、貧しい若者に差し出されるさまざまな奉仕に向けて開くよう促されました。私たちの会は、実に大きな可能性を秘めています。

 私たちが有している大いなる資源の一つ、その筆頭と言えると思いますが、それは一人ひとりの人間自身です! サレジオのカリスマを奉仕へと具体化するのは、サレジオ会員、サレジアーニ・コオペラトーリ、ドン・ボスコの友人たち、同窓生、私たちの小教区の信徒をおいてほかに誰がいるでしょう? 私たち皆のためにいくつか提案をさせてください:

• ドン・ボスコについてもっと知りましょう。ドン・ボスコの霊性、教育的な取り組み方を。実に、子ども・若者へのドン・ボスコの教育的、司牧的なアプローチは、今に至るまで非常に意味あるものです。「若者、信仰、そして召命の識別」の文書の第3部を読むと、教会の望む、司牧者や教育者による若者への同伴の形が見られます:「一つは外に向かって出かけ手を差し伸べること、主の体験へと、新たな若者たちをどのようにして惹きつけるか。もう一つは成長、すでに主の体験をした若者たちが成長できるよう、どのように助けるか。」この教えがいかにサレジオ的か、おわかりでしょう!

  • 私たちが暮らし、働くあらゆる状況で、ドン・ボスコについて知らせること。特に、私たちのオラトリオ/ユースセンター、学校、小教区の子ども・若者たちに。近い将来、サレジオの使命を受け継いでいくのは、この子ども・若者たちです。

  • ドン・ボスコに惹かれている人、一人、二人、もしくはそれ以上の人を、若者と共に歩む私たちの旅に招く努力を、私たち一人ひとりがしましょう。教室であれ、運動場であれ、あるいはユーチューブ、フェースブック、ツイッター、Whatsappであれ、実に一つひとつの出会いは貴重な機会です。ドン・ボスコが残してくれた「耳元にささやく言葉」(parola nell’orecchio)を若者や信徒に伝える、新しい、伝統にとらわれない形は、新たなオラトリオの状況において私たちに開かれているのです。ドン・ボスコの子である私たちは、新たな手段としてこれらの機会を捉えましょう。神が、そして教会が私たちに期待するように、前進しましょう。

 神が私たち皆を祝福してくださいますように。

EAO東アジア・オセアニア地域顧問 ヨセフ・グェン・ティン・フォック, SDB