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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

EAOボナノッテ 74:何ものも善行を止められない


 

(BoscoLink – 2020年4月30日 ベトナム ホーチミン)
https://www.bosco.link/buonanotte/58162

MAY 2020: Goodnight Talk of Fr. Joseph Thinh Phuoc SDB(YouTube 5:18)
https://youtu.be/hcMRPm0Cse8

<日本語訳>

サレジオ会員の皆さん、友人、サレジオ家族の皆さん、

 今日は2020年4月30日。封鎖が続く中、私はいまだにベトナムにいます。しかし、最高評議会は、最初の会合を4月27日に開きました。何人もの評議員がオンラインで参加しました。充実した会合だったと思います。またローマの技術担当者が立ち上げたオンライン・システムは、会合を通じて良く機能しました。このオンラインの会議は、今週中続きます。総長が皆さん一人ひとりの近くにいたいと望んでいるのを私は感じました。総長は、この5月をキリスト者の扶け聖マリアにささげながら、皆さん一人ひとりのために祈るよう、私たちに願いました。

 この月ごとのボナノッテを通して、私はまず、最初のボナノッテに励ましの返事を送ってくださった皆さんに感謝を表したいと思います。私たちのやりとりが定期的になるにつれ、EAO東アジア・オセアニア地域の皆さん一人ひとりをますます近くに感じます。

 今、私たちは大変な時を過ごしていますが、それは類ない時だと言えるかもしれません。その影響がますます悪化する新型コロナウィルスの広がりを免れる国は一つとしてないからです。私たちの地域のすべての国が影響を受けています。個人、また国のレベルでの恐れ、不安といった反応から、私たちは今、疫病によって引き起こされた苦しみの段階に入っています。実に多くの人が、自分たちの家族を養うささやかな収入源を失うのを、授業を行えない先生たち、学校に通えない生徒たち、生産できない農家を、私たちは目の当たりにしています。

 私たちにとっては、学校、教会、ユースセンターが閉鎖されています。国家がソーシャル・ディスタンスを推奨し、私たちの事業所でさえそれが求められています。しかし、ドン・ボスコの息子、娘として、私たちは奉仕職/奉仕をやめていませんし、やめることはできません。ミッションの無い/使命に遣わされていないドン・ボスコの息子/娘を想像できますか? 自分の修道院や部屋に閉じこもり、若者たちから離れているドン・ボスコの息子/娘を、私たちは想像できるでしょうか?

 サレジオ会や各管区のホームページは、数々のプログラムや、新型コロナウィルスの犠牲者との具体的な連帯の行動について掲載しています。すばらしいのは、これらの運動がキリスト者ばかりでなく、ほかの宗教的伝統をもつ私たちの友人らをも動かしているということです。教育者、牧者として、私たちはそれらの食糧や医薬品を受け取り配布するだけで満足してはいません。私たちの多くは先頭に立ち、一人ひとりが周りのより困っている人と何がしかを分かち合えるよう、人びとを導いています。共同体全体のいのちを守る、賢明な言葉があります。「持てる者はわずかしか持たない者を助けるべきであり、わずかしか持たない者さえ、何も持たない者に助けの手を差し伸べるべきである。」

 教皇フランシスコは私たちに語っておられます、何ものも、私たちが善を行うのを止められないと:イエスは、使徒たちの心を、人びとに仕えるよう形づくられました。この司牧的姿勢を使徒たちに教えられたのです、すなわち、神の民の近くにいるように。構造・仕組みではなく、牧者の心なのです(2020年4月24日)。

 このマリアの月、労働者聖ヨセフの祝日をもって始まる月に、私たちが新型コロナウィルスのパンデミックの犠牲者のため、より熱心に働くものとなりますように。

EAO東アジア・オセアニア地域顧問 ヨセフ・グェン・ティン・フォック, SDB