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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

EAOボナノッテ:農村の辺縁で教皇フランシスコを発見!


 

Salesians Joyful Village Tamil

 

ティルチーにて  201651

農村の辺縁で教皇フランシスコを発見 !

 

 友人の皆さん、兄弟の皆さん

 私たちはたった数時間前、ここティルチーで、3か月に及んだインド最南端の管区の特別視察を終えたところです。220人余りの、多くが若いサレジオ会員の心と魂を日々の生活の中で一人ひとり知ることは、すばらしい体験でした。今なお半数近い会員がまだ初期養成中で、平均年齢はたったの35歳です。この成長、熱意、喜びあふれる生き方の秘訣は何でしょうか?

 ティルチー管区は1999年にこのモットーを掲げて創設されました:辺縁にある人々を真ん中に! 教皇フランシスコとまさに同じ動きです!

 この3か月、タミール・ナドゥの多くの農村の小教区と、村々や海沿いのいくつもの小さな拠点を訪ねるのは、心躍らせる体験でした。我らがサレジオ会員たちは本当にとても簡素な生活を送り、大変貧しい人々に仕えています。人々の多くは“生まれながらのカースト”(ダリト‐不可触賤民)でもあり、今なお社会から疎外されています。

 サレジオ会はどのようにイエスの福音をあかししているのでしょうか? 出かけて行って人々と出会う彼らの力量の広さ・大きさは、見事です。サレジオ会は、ほかの宗教の人々が多数を占める多くの村でも青年グループを組織し(村のために奉仕する)、生活を助ける女性たちの自助グループに力をつけさせ、子どもや若者が共通善に責任をもって取り組む「子ども会議」に同伴しています。

 この3か月、私は何百回も質問しました:あなたの心を深い喜びで満たすものは何ですか? 実に、サレジオ会員の喜びは貧しい人々と共に歩み、教育 ‐小さな部屋での夜間学校から、農村部からの最初の世代の少年少女たちの高等教育に至るまで‐ によって人々の人生変化を起こすことができることから来る喜びです。

 農村の小さなキリスト者共同体の多くで、私は教皇フランシスコの心を発見しました。実に、その地方のカトリック・テレビ・チャンネルで毎日教皇の姿を見ている人々もいて、苦闘する生活の中、とても勇気づけられています。人々の喜びは周りにも伝わります!

 私たちは再びマリア月 ‐5月‐ に入りました。カナでそうであったように、今日もマリアは、人々の必要をどのように発見すればよいか教えてくださいます:「ぶどう酒がなくなりました!」 自分たちの安全地帯から出て、最も助けを必要とする若者たちに出会いに行きましょう。

 すべての民の扶け、マリア! マリアを、多くの宗教の人々が呼び求めます。マリアは今日も、すべての人のまことの母です。実り豊かな5月を、開かれた心の月をお祈り申し上げます!

 ドン・ボスコのうちに。

EAO地域顧問 ヴァツラフ・クレメンテ神父 SDB