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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

EAOボナノッテ:共に歩む同伴


 

2017年8月1日

共に歩む同伴 – サレジオのキーワードの一つ

 

 友人の皆さん、サレジオ家族の皆さん!

 腰を下ろしてふり返る時間、ふり返ったことをひざまずいて祈る時間が私たちにはもっと必要だと、私はますます深く確信するようになりました。私たちは数週間前、フィレンツェの近くにあるベネディクト会の修道院で総長と共に年の黙想をする機会に恵まれました。地域顧問としてのこの3年を振り返ったとき、私たちが共に歩む同伴に新たに取り組んでいることに、とても強い印象をもって気づきました。実に、私たちは現在、アンヘル神父と共に、世界中の90人の管区長に同伴するために多くの時間をさいています。管区長たちは任命されるとすぐにローマに招聘され、最高評議員全員と、一人ひとり話す機会を持ちます。6年の任期中には、さらに3度、このような機会があります。

 ドン・ボスコは多くの人に同伴されました、ドン・カロッソからドン・カファッソに至るまで。私たちは、ヴァルドッコの豊かな家庭的精神が若者の信仰、召命、使命の成長のために最良の環境であると認識しています。ヴァルドッコでは皆が共に歩んでもらっていました。そうして最初の世代のサレジオ会員は、子どもたちと若いサレジオ会員に同伴することができました。

 今日、私たちの共同体には共に歩む同伴が大きく欠けていると、私たちは正直に認めます。さまざまな理由があります - 時間がない、重要と思っていない、あるいはただ若者や会員にどのように同伴したらよいかわからない、などといった理由です。しかし、私自身が誰かに同伴してもらわなければ、私がほかの人々と共に歩めると期待するのは難しいでしょう。

 この夏(EAO地域の南半球では冬)、管区長たちを助けることができるようにと私は祈っています。そして管区長が院長によりよく同伴し、院長やほかの円熟したサレジオ会員が兄弟会員、信徒ミッション・パートナー、サレジオ家族のメンバー、そして特に、召命のしるしの見られる若者に同伴するために、十分な時間とエネルギーをかけますようにと。

 そして私たちは、この歩みにおける第一の、最も大切な姿勢は、耳を傾ける力だと信じています - 穏やかに、忍耐強く、信仰のまなざしをもって。この夏を、耳を傾ける時、共に歩み、共に祈り、私たち一人ひとりへの神の夢を発見できるよう助ける時にしましょう!

 ドン・ボスコのうちに。

 EAO地域顧問 ヴァツラフ・クレメンテ神父, SDB