EAOボナノッテ:サレジオ会修道士 イエスのみ心のうちに!
2016年6月1日
サレジオ会修道士、イエスのみ心のうちに!
友人の皆さん、兄弟の皆さん、
新たにされ、よき牧者―イエスのみ心を発見するためのすばらしい機会、いつくしみの聖年が続いています。4か月ぶりにローマに向けて旅立つ前に、私はこの期間の最も意義深い発見について思いめぐらしました:サレジオ会修道士がいるかいないかで、私たちの生活と使命にどのような違いが出てくるかについてです。
すでに30年前、エジディオ・ヴィガノ神父は指摘しています。「サレジオ会修道士が全くいなくなってしまうようなことがあれば、私たちはドン・ボスコのサレジオ会ではなくなるでしょう」。私はインドのある管区の3か月にわたる特別訪問で、サレジオ会修道士の召命をほとんどあきらめてしまったような姿勢に、驚きと悲しみをもって出会いました。220人の会員のうち修道士はたった6人しかおらず、ザッティやスルギ、サンドルのような修道士たちの新しい世代を興そうという動きは、全く見られなかったのです!
幸い、世界中の214名の有期誓願を立てたサレジオ会修道士のうち、52名の修道士が私たちの地域にいます(アメリカ60名、アフリカ41名、南アジア32名、ヨーロッパ30名)。そして毎年、修道士として会の一員になることを選ぶ修練生がいます。また今年は、最初のクメール人修道士、エン・サローンさんの初誓願を、誇りをもってお祝いします!
私たちの地域の終生誓願を立てたサレジオ会修道士153名の中に、生きたドン・ボスコとしてたくさんの魅力的な模範をいただいていることは、喜ばしいことです:新しい宣教事業の創設者、管区財務(ベトナム、日本、タイ)、優れた教育者、技術分野の専門家、すばらしいコミュニケーター、校長、宣教事務局の責任者、霊的指導者、危険にさらされた若者のカウンセラー、養成担当者、教師、最高のアッシステンテなどです。
修道士たちの存在‐生き方のあかしはなぜそれほど重要なのでしょうか? それは、サレジオ会修道士たちが行っていることのためというよりも、共同体の家庭的精神のためのかけがえのない貢献、貧しい人々に寄り添い、若者と共に働くこと、奉献されたサレジオ会員としての謙遜な生き方の輝かしいあかしのためです。修道士たちがいないと、私たちの教育や司牧の働きの効果が減退することを、私たちは経験上、知っています。修道士たちはまた、一般社会やほかの宗教とカトリック共同体の間の最良の橋渡し役でもあります。最後になりますが大切な点として、サレジオ会修道士は一部の文化にある聖職者主義の危険に立ち向かう助けになります。私たちの管区や委任地区におけるサレジオ会修道士という賜物を感謝します、そしてより多くの修道士召命を祈り求めます!
実り豊かな6月、イエスのみ心の月をお祈り申し上げます!
ドン・ボスコのうちに。
EAO地域顧問 ヴァツラフ・クレメンテ神父, SDB