ページのトップへ

サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

2人のサレジオ信徒宣教者 パプアニューギニアへ


 

 

(BoscoLink – 2019年1月18日 パプアニューギニア・ポートモレスビー)
http://www.bosco.link/index.php?document_srl=44763

By Stephen Stafstrom and Matthew Nguyen

 アメリカ、ニューロシェル管区(SUE)のサレジオ信徒宣教者の会は、さかのぼること1993年から2005年にかけ、パプアニューギニアに宣教者を派遣してきた。新しく創設されたパプアニューギニア‐ソロモン諸島準管区PGSは、昨年以来、信徒宣教者の働きを再び活かすことを模索し、今年、エクアドルから1人、そして米国から2人の信徒ボランティアを受け入れることとなった。このたび米国から到着した2人のサレジオ信徒宣教者(SLM)の自己紹介をここに掲載する。2人はパプアニューギニアの文化を学ぶ最初のオリエンテーションを終えたところだ。

 

スティーブン・スタフストロム Stephen Stafstrom

 私はスティーブン・スタフストロム、21歳です。アメリカのフロリダ出身です。セントラル・フロリダ大学を昨年、2018年5月に卒業しました。人生の歩みの中で神の呼びかけに「はい」と応える証しを、私は生まれてからずっと周りで見てきました。私たちの教会で若者の司牧のために働く母のお手本や、「神のお告げ」という教会の名前そのものから、人生の道として神のみ旨を選ぶというテーマはいつも目の前にあり、私はそれに応えようとしてきました。

 2017年の秋にはじめて、人生の1年余りを海外のミッションのためにささげるという招きがはっきりしました。そこから、私の物語は神の物語となり、サレジオ会と出会う道が開かれました。手短に言うと、大学のチャプレンに相談し、いくつかすばらしい選択肢を紹介されました(SLMを含む)。サレジオ会について調べていたところ、エチオピアやルワンダで奉仕した元SLMと話す機会を得ました。話をしながら、これが自分にいちばん合うカリスマだということを確認できました。その後、歩みの中で多くの友人、知人から確証が与えられました。じつに主は、サレジオ会員たちと共にあるミッションの旅へと私を送り出されたのです。

 ポートモレスビーに到着後に受けた、管区長アルフレド・マラヴィジャ神父の指導による5日間のオリエンテーションは、文化への理解を深めさせ、地元のメラネシアの伝統や価値観の中でドン・ボスコがどのように働くか、その意義を認識させてくれました。

 パプアニューギニアに来てみて、人びととサレジオ会共同体の支え、やさしさ、歓迎を通して、神は、ミッションへのこの招きをさらに確かめさせてくださいました。パプアニューギニアは美しいところで、私は類なくすばらしいものに、毎日、新たに魅了されています。

 

マシュー・グェン Matthew Nguyen

 私はマシュー・グェン、21歳です。アメリカのテキサス出身です。私は2017年にセント・マシューズ大学を卒業しました。私の両親はベトナム戦争中、まだとても若いころアメリカに移住し、その結果、私はアメリカで育ち、英語を学び、その文化に溶け込みました。私はベトナム語が話せず、いろいろな場面で同朋と意思疎通するために一言二言のベトナム語を覚えなければならないことがたびたびありました。このことから、まわりの人と十分にコミュニケーションを取れないことがどういうことか教えられました。同時に、少しでもコミュニケーションが取れることの喜びも、学びました。

 セント・マシューズ大学に入った私は、信仰を広めたいという望みに燃える友人たちに、気づいたら囲まれていました。ただ“ホーリー”でいるだけでなく、もっと何かしたいという人たちでした。しかし、宣教者になることを識別しはじめたのは2年前のことです。きっかけは、とても信仰深い、熱意あふれる大学の友人に出会ったことでした。彼女は、人と信仰を分かち合いたいと燃えていました。数年後、この友人は、いろいろ探している中でサレジオ会について調べていると言いました。その名前を聞いたのはほとんど1年ぶりで、母とのやり取りのテキスト・メッセージをさかのぼって探すと、前の年に知らせてくれた同じプログラムだということがわかりました。母親というものは、いちばん良いことを知っているのでしょうね。

 オリエンテーションは、しばらくわが家となるこの地で、いのちと平和を与えてくれる新鮮な一陣の風のようでした。兄弟たちと暮らせるだけで、神は自分より先にここに来ておられたと気づかせてくれました。ただ新たな形でご自分の愛といつくしみを体験するようにと、神は今、私に求めておられます。この最初の5日間、食べ、学び、ここにいる人たちと歩きながら過ごし、私は三位一体の一致の愛に心を奪われました。兄弟姉妹たちは大きく広げた手で私を迎えてくれました。自分が準備できているかどうかわかりませんが、従うことはもうこわくありません。

 ミッションが呼びかけであるなら、私はそれに応える機会を与えられました。パプアニューギニアは「こんにちは!」と返すあいさつを響かせてくれました。私は歓迎と愛を差し出してくれる一人ひとりのうちに主と出会いながら、主と対話を続けることに心躍らせています。私たちにとって学ぶことはまだまだたくさんあります。この1年、奉仕し、信仰を深めるあらゆる機会を、わくわくしながら楽しみにしています。与える以上にたくさんのものをもらうのではないかと感じています。謙遜において成長し続けたい、共同体の意味をより深く理解したいと願っています。宣教者としての奉仕によって、自分が神にもっと寄り頼む者になり、慈愛と愛の徳を成長させることができるようにと希望しています。