5月2日から5日にかけて、仙台教区サポートセンターを通して被災地支援ボランティア活動を行ってきた。参加者は、調布サレジオシニア志願院のメンバーとＤＢＶＧのメンバー、計14名。（内1名は現地で参加。また4日には、4名の神学院哲学生グループも合流。）

かなりの渋滞を予測して、2日の夜11時に車2台で出発。途中、休憩や仮眠を取りながらサポートセンター（元寺小路教会）を目指し、3日朝8時に到着。カリタスジャパンの成井大介神父（神言会）が温かく迎えてくださり、被災地支援に当たっての心構えや注意事項を話してくださった。その後、今回私たちが行う支援活動先、東松島市の新東名に移動（4名は別件の引越し作業を仙台市内で手伝う）。この地域でボランティア活動を指揮しておられる立石牧師（改革派）の元で割り振られる作業を行うのであるが、私たちは、津波の被害を受けた所の一つの家の清掃作業が依頼され、東京基督教大学からのグループと一緒に行った。この家は津波による高さ約170センチ程の浸水の被害を受けており、庭や住宅周辺の掃除と床をはがしての土砂除去の清掃を行った。土埃と汗にまみれての作業となった。夕方4時に作業を終了し、サポートセンターに戻る（1時間半）。夕食後に休憩し、皆で振り返りの時を持ち就寝。

2日目も同じ作業を行うが、丸山と藤井の2名は、カトリック児童福祉会が運営している3つの老人ホームの慰問を行った。藤井は「麻丘めぐみ」として代表曲を披露し、皆を元気付けた。

今回実際に支援活動を行えたのはわずか2日間だけだったが、被災地での支援活動を怪我も事故も無く行うことが出来てほっとした。被災地の様子はこれまでに、新聞の写真やテレビの映像などで見てきてはいたが、今回は自分の目で見、足で歩き、手を動かして被災した現場にリアルに触れ、また、人と出会い、さまざまな思いを抱き、心に感じ、考えることがあった。サポートセンターでは毎晩、私たちのグループにおいて一日の活動を振り返り、思うがまま、感じたままを分かち合うひと時を持ったが、やはり今回の支援活動で見たもの感じたことを受け止め、自分の心の中の整理をするのには、少々時間が掛かると思われる。

 分かち合いの中で、引越しの作業に携わった一人の青年が、「被災された方にとっては、私たちが行ったその具体的な支援も大切だけども、彼らの笑顔を見たとき、私たちが現場に来て、手伝ってくれたということのつながりの方がより大事だったのではないだろうかと感じた」と話してくれたことが印象に残った。また、東松島では他のさまざまなグループと一緒に、支援活動を行ったが、「初めて会う人たちだけども、方向性の一致によって協力性が生まれてくるということに、作業をやりながら気づいた」と一人のメンバーが語ってくれた。青年たちも、今回の被災地支援活動を通していろいろ考え、気づき、学ぶことが出来たようだ。

今回、このような形で私たちの支援したい思いを、具体的な活動に結び付けてくださった、サポートセンターの皆様やボランティアワークのスッタフの方々、現地の方々に感謝！
これからも私たちの出来る仕方で支援を続けていけるように、現地で支援活動を支えておられる方々に励ましが与えられるように、そして何よりも被災された方々に力が与えられるように、引き続き祈りを捧げたい。

Ｐ.Ｓ.
後日、立石牧師より連絡があり、今回私たちが作業した、家の庭の所に置手紙と栄養ドリンクがおいてあったとのこと。それらは家主からの礼状で、とても喜ばれていたことの報告を頂き、ほっとした。（栄養ドリンクは、ボランティアを続けておられる彼らで分けて頂いたとのこと。）立石牧師からもお礼の言葉を頂いた。家主もきっと、少しでもきれいになった家をみて、前向きな力が得られたのではないかと期待する。（村松泰隆神父）