総長緊急メッセージ 西アフリカで会員殺害 祈りを
ローマ総本部 2019年5月18日
世界のサレジオ家族の兄弟姉妹のみなさん、
私は皆さんに悲しい知らせをお伝えし、あらゆる出来事の完全な意味がその方のうちに存在する、愛である神とその御子、復活の主イエス・キリストに皆さんの人生と使命を委ねるよう再び招きます。
私は、新しい準管区を訪問するためブラザビル(コンゴ共和国)に向かっていました。そのとき、フランス語圏西アフリカ管区(AFO)の管区長から、そのちょうど数分前に、宣教師会員であるフェルナンド・エルナンデスFernando Hernández神父が残酷に殺害され、ジェルマン・プラコー=ムラパGermain Plakoo-Mlapa神父が重傷を負い入院したと知らせが入りました。 ジェルマン神父は、わずか3か月前に殺害されたセザル=アントニオ・フェルナンデスCésar Antonio Fernández神父の側にいた人物です。
この悲劇の原因は復讐の行為にあります。じつは、1年ほど前に解雇された共同体の料理人が昼休み中に会員の食堂に入り、なたで復讐におよんだということのようです。
3か月のうちに2人の宣教師がこの管区で命を落としました。私たちはジェルマン神父の回復と彼の魂の消えることのない刻印となるであろう傷の癒しためにも熱心に祈ります。なぜなら、この間に体験したすべてのことを耐え忍ぶのは酷いことであるに違いないからです。
愛するサレジオ家族の兄弟姉妹の皆さん、私は、会員たちが2人の家族と共にする悲しみを皆さんと分かち合います。そして、このような悲劇的な時に、彼らを祈りの中に思い出すようお願いします。
私たちは復活節を生きています。今この時、私は主への信仰の中にひたすらとどまり、沈黙を保ち、残酷にも罪なく流されたこれらの殉教者の血を、主が、アフリカの人びと、すべての人びとのために命と善へと変えてくださるよう祈ることしかできません。
私たちの2人の兄弟、セザル=アントニオ神父とフェルナンド神父は、アフリカの人びと、殊にアフリカの若者とその家族を深く愛し、常に主の名において、彼らの善を求めて暮らしました。
今日、私たちの祈りは、帰天した2人のためのとりなし、ジェルマン神父のための熱心な祈り、そして、主がそうされたように、殺害犯の赦しを求めるものでなければなりません。
扶助者聖マリアは私たちの手を取り、父なる神の前に導いてくださいます。聖母は私たちと共に歩み、この地上の私たち皆、息子、娘たちを世話してくださいます。 これらの言葉をもって、悲劇的な出来事によって大変な試練のうちにある、ホセ・エレグベデJosé Elegbede神父とAFO管区の会員の皆さんに、私たちのお悔やみの気持ちを、そして私たちが彼らの近くにあることをお伝えしたいと思います。
サレジオ会総長 アンヘル・フェルナンデス・アルティメ神父