総長「子どもたちのために本物の父、母であること」
(ANS – 2018年10月22日 バチカン市国)
http://www.infoans.org/en/sections/news/item/6587-vatican-synod-fr-a-f-artime-being-a-real-father-or-mother-for-children-one-of-the-great-services-we-must-continue-to-give?fbclid=IwAR1SoGfN15rE4jAxMf6OuPWJJcPAaopJnlNboB-UCf0tpr6K2nQde_O9Vlg
2018年10月3日から28日にかけて、世界代表司教会議(シノドス)第15回通常総会が「若者、信仰そして召命の識別」をテーマに、バチカンで開催されている。
2018年10月22日、シノドスを取材する報道陣への日毎のブリーフィングに招かれた1人として、サレジオ会総長アンヘル・フェルナンデス・アルティメ神父も考えを述べた。手短な談話で、フェルナンデス神父は、本会議の雰囲気、若者の要望、最終文書への期待とどの点について答えるべきかなどについて語った。
バチカンの広報室で、フェルナンデス総長は、シノドスの教父たちにも語ったエピソードから話し始めた。シノドスのことも、司教という存在も何も知らない2人の若いコロンビア人との出会いの話である。シノドスが若者の中のエリートではなく、すべての若者に向けられ、若者の真実な、具体的な日々の生活をとらえなければならないことを指摘するため、フェルナンデス神父は再びこのエピソードを示したいと願った。
続いて総長は、「シノドスの普遍性」に光をあてた。サレジオ会総会の体験から慣れ親しんでいる普遍性であるが、シノドスはさらに幅広い展望を提供する。その意味で、“西洋世界”だけに結びついた過剰なヨーロッパ中心のものの見方をする危険を避けなければならないと総長は付け加えた。しかしまた、最終文書は差し出された豊かさと遺産をすべて包括するものになることを信頼していると語った。
総長はこの話題への質問に答えながら、シノドスで示された統計から、将来への希望と自信がより少ないのはヨーロッパの若者であることがわかり、この問題も取り上げなければならないと述べた。
特に、フェルナンデス総長は、証しの必要性を強調した:「若者の声は私たちを目覚めさせます。……証しする勇気を持ってほしいと彼らは私たちに願いました。」 しかしそれは、司教や司祭たちのことだけではないと総長は付け加えた:「証し人としての大人を私たちは必要としています。それは教会の司牧者にとどまりません。なぜなら、世界には、父性、母性の深刻な欠如が見られるからです。」
フェルナンデス神父は若者と共に歩む未来の道のりに目を向け、若者に向けられた教会の活動は、可能な多くの手段を通して自らをわかりやすく打ち出さなければならないと繰り返し述べた:「私たちは引き続き答えを差し出していかなければなりません。小教区だけではありません……学校、オラトリオ、ユースセンター、ストリートチルドレンのための保護施設などもあります。展望はより幅広いものです:サレジオ会員として私にはなじみ深いこれらの場で、真実で本物の、成熟した健全な母性と父性(の感覚)を生み出すことができます。時に教育者は友となります、あるいは少年たちの兄でなければなりません。……しかし、子ども・若者の本物の父、あるいは母であることは、私たちが引き続き差し出していかなければならない、大いなる奉仕の一つなのです。」