武井アントニオ(ブイ・ズイ・トゥイ)氏 司祭叙階式
先日3月10日(土)碑文谷教会において、武井アントニオ(ブイ・ズイ・トゥイ)氏の司祭叙階式が、岡田武夫大司教樣の司式のもとに荘厳に行われた。列席者には、彼がこの一年間オーストラリアで語学研修を行なったメルボルンの支部の養成担当者ランキン神父様をはじめ、オーストラリア管区財務コアン神父様、ベトナムで彼が所属していた小教区の主任司祭ティエン神父様、ベトナム管区のサレジオ会員ドァン神父様、そしてご両親、9人兄弟姉妹のご家族も見えられた。ベトナムの聖歌隊のエギゾチックな雰囲気と、碑文谷教会のオーソドックスな聖歌が武井新司祭を祝福し、教会の大きな喜びを表現していた。
武井新司祭はその感謝の挨拶の中で、「20年前に日本に来ました。もし私が日本に来ていなかったら、私は今ここに立っていなかったと思います。私が自分の召命を確固なものにしたのは、この日本においてです」と話していた。日本管区の会員としては、これほど嬉しい言葉はない。叙階式の後、ベトナム人共同体主催によるパーティーが行われ、大きな喜びを分かち合った。
翌11日(日)、調布教会において彼の初ミサが執り行われた。奇しくも東日本大震災から1年、あれほどの悲しみが染み込んだこの日に、武井新司祭は大きな希望を私たちに与えてくれた。私たちに大きな喜びと希望を与えてくださった神に感謝と賛美を捧げたい。