ブルンジ 新たな武力衝突を逃れ、5万人が国外へ
「明日のことも、ましてやそれより先のことも見通せません」
1993年から10年以上にわたり続き、30万人以上の犠牲者を出した内戦の記憶も生々しいアフリカ中部のブルンジで、再び政治情勢が悪化している。選挙を巡り、現職大統領が憲法の禁じている3選目に立候補を表明、反対勢力との間で対立が激化、5万人以上が近隣諸国に逃れ、国内避難民も出ている。その多くが女性や子ども。大統領支持派の民兵に脅迫されたと証言する避難民もいる。
サレジオ会は社会の最も弱い立場の人々のための活動を続けているが、子ども・若者たちのための事業は危険にさらされている。「首都ブジュンブラでの活動はペースを落としています。子どもたちの安全が最優先なので、授業は当面休講にしました。……情勢は日々悪化しています。明日のことも、ましてやそれより先のことも見通せません。社会や経済に影響が及ぶでしょう。」現地のサレジオ会員たちはこのように伝えている。職業訓練校は授業を取りやめているが、午後のオラトリオは若者たちを迎えている。いつまで続けられるかはわからない。北部の工芸訓練センターと全寮制のドン・ボスコ学校は平常どおり授業を行っているが、人々の不安は募っている。
当初、政府との合意のもと選挙監視団に代表を送ることにしていたカトリック教会は、5月28日、代表派遣を取りやめた。ブルンジ情勢は不透明さを増している。
(ANS – 2015年5月13日 – ブルンジ・ブジュンブラ)
http://www.infoans.org/1.asp?sez=1&doc=12749&Lingua=2
(ANS – 2015年5月29日 – ブルンジ・ブジュンブラ)
http://www.infoans.org/1.asp?sez=1&sotSez=13&doc=12631&lingua=2