ページのトップへ

サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

南スーダン 数百人の栄養不良の子どもたちのために


 

cac314f3c4fff7ddc035ad874868eb64_XL

 

(ANS – 2017年5月22日 南スーダン・ガンボ)
http://infoans.org/en/sections/news/item/3283-south-sudan-the-salesian-mission-at-gumbo-takes-care-of-hundreds-of-malnourished-minors


 南スーダンの紛争と飢饉は子どもたちに過酷な影響を及ぼしている。首都ジュバに近いガンボで働くサレジオ・ミッションは次のように伝えている。「2日間で300人以上の子どもたちの体重を測定しましたが、3歳から6歳の200人以上の子どもが栄養不良、そのうち170人が深刻な状態だということがわかりました。悪い夢を見ているようでした。これほど深刻な状況だとは予想していませんでした。」

 実際、農村の子どもたち百万人以上が栄養不良、2百万人以上の子どもが家を離れ、また、約1万6千人が少年兵になっていると推計される。これらのデータは、国際機関が発表しているもの。

 ガンボ・サレジオ・ミッションのサレジオ会員たちは、栄養失調の子どもたちに牛乳を配りはじめている。深刻な状態の子どもには、食糧のほか、ビタミンを補給するサプリメントも配っている。何千人もの子どもたちの栄養不足はさまざまな問題を引き起こすが、その中には成長不足、勉強に集中できないことなどが含まれる。サレジオ会は説明する。「子どもたちがどのように回復するか、2週間かけて見守りたいと思っています。しかし、このようなことはすべて、ガンボの人たちが置かれている非常に深刻な状況を語るものです。食糧を入手する方法がないのです。子どもたちのためにさえ。」

 現場のサレジオ会、またマドリッドのMisiones Salesianasなど各地のサレジオ宣教事務局は、南スーダン支援に取り組んでいる。特に「国際社会が今日最大の悲劇の一つを止める」ために。

 「農村部では略奪や殺戮が続いています。ガンボはより落ち着いた状況で、私たちは活動を続けて行っています:子どもたちの教室、女性たちのための活動、農業プロジェクトなど……しかし、ワウやドンジなどでは、この数日、混乱した状況があり、死者も出ています。」 サレジオ会員たちは最後に次のように語った。「しかしながら、とても不思議なのは、このような状況にもかかわらず母親や子どもたち……は熱心に学んだり遊んだりしています……命に満ちあふれています。世界のリーダーたちがこの姿に気づいたら、考え直すかもしれません。」