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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

北イタリアの地震 サレジオ会、被災者を支援(ANS)


520日に最初の地震が発生した後、29日の朝、さらなる地震がモデナ、マントヴァ、フェッラーラを襲った。フェッラーラのサレジオ会修道院院長、小教区主任司祭でもあるディエゴ・カッタネオ神父は、「まず心に浮かんだのは、犠牲者とその家族のことでした」と語った。サレジオ会は、家庭や若者たちの必要に応えるべく、被災者の支援に力を尽くしている。

被害を免れた保育園以外のすべての学校は5月いっぱい休校となった。国の経済が危機的状況にある中、両親が仕事を休めない間、学校に行かない子どもたちをどうするかという問題、大人の不安が子どもたちに伝わり、家族は閉じこもりがちになり、友達にもなかなか会えなくなった子どもたちは、起きていることを受けとめられずにいるとカッタネオ神父は言う。

現地のサレジオ会員は、子どもたちを集め、リーダーたちと話したり、友達と遊んだりできるように、早めに夏の行事を始めることにした。

教会の信徒館、オラトリオの建物は無事で、町の子ども・若者たちが集まるのにちょうどよい場所となっているが、サレジオ会の教会は、カテドラルなど町の中心部の古い教会と同じく、損壊し使えなくなっている。現在、1960年代に建てられた二つの教会だけが使える状態である。

フェッラーラのサレジオ会は、管区の青少年司牧委員会および教区と連携しながら、学校の先生や青年リーダーたちと共に、再建のための協力など、今後の計画を立てている。主日のミサや夏の行事のため、350人を収容できる大テントの購入あるいはレンタルを予定している。