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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

ワールドユースデーinパナマ 教皇と若者の集い


 

 

(BoscoLink – 2019年1月28日 パナマ パナマ市)
https://www.bosco.link/webzine/45108

By Fr アンブローズ・ペレイラ, SDB

WYD2019 – あなたたちは今や神のもの

電流が走るような喜び、元気、力づけに満ちた
夕の祈りと教皇による閉祭ミサ

 2019年1月27日、教皇フランシスコは、電流が走るかのような喜びの雰囲気の中、パパモービルに乗り、パナマ市郊外、メトロパークの聖ヨハネ・パウロ二世広場に到着した。推計で70万にのぼる人びとがパナマで開催された第15回世界青年の日大会・ワールドユースデーを締めくくる聖体祭儀にあずかった。その前日の土曜日、焼きつける陽ざしにもかかわらず、巡礼者たちは続々と会場に到着、広大な敷地を埋めつくしていた。

 教皇はマリアの役割、マリアが神の夢に「はい」と答えられたことに光を当てた。パナマ大会のテーマであるルカによる福音書のお告げの箇所を取り上げ、教皇は集まった皆に、「今日」とは「今」であることを思い起こさせ、若者シノドス(2018年の世界代表司教会議)に触れながら、互いに耳を傾けることの必要性について語った。明日のために働く夢を持たなければならない、しかしそれを今始めようと、教皇は呼びかけた。「明日ではなく、今!」

 教皇フランシスコはミサの終わりに、世界青年の日大会が豊かな力を与える体験となるよう働いたすべての人に感謝を述べた。最後に、教皇は若者に向けて呼びかけた。「私たちは旅を歩んでいます。歩き続けましょう、信仰を生き、分かち合い続けましょう。」 そして忘れないで、「あなたがたは、‘明日いつか’ではなく、‘それまでとりあえず’でもありません。あなたがたは、神の‘今’です」と。

 その前日、1月26日、60万の巡礼者が参加し、深い祈りに包まれた祈りの夕べで、教皇は、人生をオンラインで生きる誘惑を退け、それぞれの共同体・社会に関わるようにと若者たちに訴えた。  人生は「クラウドの中にあってダウンロードするものでも、新たに見つけるアプリでも、自己啓発のテクニックでもありません」と、教皇は人生の大先輩として若者たちに語りかけた。

 教皇は若者に関わる聖人たちを挙げ、ドン・ボスコについて、若者への愛と社会から疎外された人びとに心を向けたことに触れた。また、正義を擁護し信念を貫いたロメロ大司教についても語った。教皇はここ中米の地での若者との出会いの機会に、移民・移住者の立場を繰り返し擁護し、この地域をさいなむ貧困、麻薬売買、暴力、女性が虐げられていることなどの問題を取り上げた。また、教会を苦しめる性的虐待の問題にも触れた。

 大会を締めくくる教皇ミサの最後に、次期2022年世界青年の日大会・ワールドユースデーの開催地はポルトガルのリスボンであることが発表された。

<参加者の感想>

 「ワールドユースデーは私にとり、信仰の分かち合い、歩んで来た人生や問題、苦しみについて打ち明けてくれた人たちの涙、祈りに満ちた振り返りの、力強い体験でした。いちばん心に響いたことは、私たちが出かけて行き、若者、特に最も傷つきやすい弱さを持つ若者と共にいなければならないということです。人生の旅路にはつきものの苦労のただ中で、喜びあふれる祝祭でした」 - アンブローズ・ペレイラ神父, sdb

 「いろいろな国の人たちと会い、信仰や生活のための彼らの苦労について学ぶことができ、とても良かった。信仰を生きるために前向きにさせてくれる体験でした。2022年にポルトガルで若者たちに会うのを楽しみにしています。」 - アリソン=ジャネット・ロペス, パナマ市

 「ワールドユースデーは、いろいろな行事でボランティアとして時間をささげる機会になりました。オマール公園では、告解をする巡礼者の案内をして長い時間を過ごしました。私は生活の苦労がたくさんありますが、カトリックの信仰を実践して生きる私にとって、大きな喜びになりました。」 - フアナ・パッリス, パナマ市