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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

マウン・ボー大司教: 平和と調和を築こう


5月3日、オーストリア訪問中のミャンマー・ヤンゴンのチャールズ・ボー大司教は、祖国のすべての宗教(仏教、イスラム教、キリスト教など)の信徒、宗教をもたない人々に向け平和のメッセージを呼びかけた。いくつかの町で起きた暴動に触れながら、大多数の国民は平和を強く望んでいるとし、次のように訴えた。
「ミャンマーの人びとの間に憎しみと宗教的非寛容を目にするとき、恐ろしい暴力や破壊の嵐を目の当たりにするとき、悲しみに胸が張り裂けます。そのため私はここに来ました‐仏教徒、イスラム教徒の兄弟姉妹に訴え、平和と調和を望む声を大きく上げてほしいと嘆願し、より弱いグループを守るために緊急に対策を取り、憎しみや暴力を呼びかけ煽る人びとを止めるよう政府に求めるためです。」
「それぞれの教義や哲学の最も美しいところに目を向け、メッタ(優しさと愛)、カルナ(共感・あわれみ)、サラーム(平和)という価値、『自分と同じように隣人を愛しなさい』、『敵を愛しなさい』という原則、同じ人間であるという事実を生きましょう。」
「何十年にも及んだ抑圧、不正義、孤立の後で、自由な、世界に開かれた国を築く機会がようやく訪れました。……私たち皆が、祖国の物理的な建造物ではなく、国民の心と精神を再び築き上げるために共に働くことを、心から願ってやみません。」

(ANS – ヤンゴン – ミャンマー 2013年5月9日)