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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

フェルナンデス総長 若者へのメッセージ


 

1月31日ドン・ボスコの記念日にあたり、サレジオ会総長アンヘル・フェルナンデス・アルティメ神父から、全世界の若者にあてたメッセージです。

 

RM_fernandez

 

愛する若者の皆さん

イエスが皆さんの心をとりこにするように、心を開いてください

 

ドン・ボスコの祝日にあたり
全世界のサレジオ家族の現場にいる
すべての若者、少年少女への総長のメッセージ

 

全世界の若者の皆さん、親愛なる友人の皆さん、

 聞いてください、各地の支部やオラトリオの少年たちに手紙を書き送り、会えなくてさびしい、どれほど彼らのもとに帰って一緒にいたいか、と言ったときのドン・ボスコの気持ちが私はよくわかるような気がするのです。ドン・ボスコのすばらしい祝いを世界中のすべてのサレジオの現場で過ごし、皆さん一人ひとりに会いたいと本当に私は願っています。そして皆さんと一緒に祈りたいと願っています。そして、サレジオの喜びを表すのに、私たちがいつもするように、一緒に笑い、大喜びし、歌って踊りたいと願っています。聖ドメニコ・サヴィオが言ったように。「ぼくたちは、いつも快活でいることで聖人になるんだ。」

 一箇所以上の所にはいられないので、このメッセージを通して私は皆さんの心の扉をたたき、そしてお願いします。皆さん一人ひとりに、聖性と幸せを深く願う思いを伝えさせてください。

 皆さんがドン・ボスコの美しい祝日を祝っているとき、私は兄弟サレジオ会員と共にアフリカ大陸のシエラレオネにいます。彼らは、エボラ出血熱流行の最も大変な時、ずっとそこにとどまりました。お父さんやお母さんをこの病で亡くし、今や私たちサレジオ会員だけが家族となった少年少女たちと共にいるためです。この子どもたちに会ったら、世界中のサレジオの現場の若者たちと全サレジオ家族が、彼らのことを思っていると伝えましょう。

 そして、皆さんのことを考え、ドン・ボスコの祝日に皆さんの拠りどころとなるメッセージについて考えた結果、次のように言いたいと思います:愛する若者の皆さん、イエスが皆さんの心をとりこにするように、心を開いてください。

 世界中の全サレジオ家族に提案したことに沿って、皆さんを招きます、主に心を“奪われる”ようにと。愛する若者の皆さん、皆さんの人生の最も大切な存在として主を受け入れるのを恐れないでください。主の存在が皆さんの心の奥深くを貫き、主なしには生きていけないほどになることを、恐れないでください。

 なぜこのようなことを言っているのかと尋ねる人がいるかもしれません。第一に、私は皆さんを愛し、生き甲斐に満ちた幸せな人生を歩んでほしいと、皆さん全員に願っているからです。第二に、ドン・ボスコも、ヴァルドッコの少年たちに言ったように、皆さんに同じことを言うにちがいないからです。第三に、そしてそれは真理であるため、いちばん大切なこととして:イエスと一緒にいるとき、すべてをふさわしい光のもとで眺めることができる、このことが絶対に確かだからです。

 皆さんの暮らす社会、町、場所の多くの人が同じ招きを皆さんに差し出すようなことは、きっとないでしょう。そのようなことは流行っていません。しかし、愛する若者の皆さん、皆さん一人ひとりへの神の愛は一時的な流行などではなく、あらゆる場所、あらゆる人に届く現実です。心の中に神の声が響くのを、一人ひとりがゆるしさえするなら。

 そこで皆さんに、次のことを特別に提案します:

 ・立ち止まり、できるだけ時間をかけて、自分自身に耳を傾けてください。内面の世界に入り、皆さんの内なる声に耳を傾けてください。

 ・自分自身の内面に入ったなら、愛、いのち、新しさそのものである神の現存を探し求めてください:神を発見し、神に気づく体験をするように招きます。

 ・神を探求するために、助けをもらうことを提案します。人生を神の祝福として眺めることを学ぶためです。神の現存と、神があなたの中に残された痕跡を驚きのうちに見つめ、神は本当に皆さんを探し求める方、共にいてくださる方、皆さんの中に生きておられる方であると理解できるように。

 ・イエスとの親しい出会いをもたらす体験をするよう提案します。皆さんを常に魅了し、人生に力を与えてくれる出会いです。

 ・イエスとの真の友情を育み深めていくことを提案します。皆さんの個人の祈り、共同体の祈りの中で、また聖体とゆるしの秘跡にあずかることによって強められる友情です。

 ・聖霊の賜物をくださるよう、父である神に願うことを提案します。神の力によって、決定的に神のもの、イエスに従うものの一人になることを、選ぶことができるように。

 ・家族、友情、兄弟愛への感謝を深め、苦しむ人との連帯を強めることを提案します。

 ・もう一つ、尊いことを提案します。すなわち、贈りもの、奉仕としての人生・いのちを受け入れるという挑戦を、勇気をもって受けとめることです。そうすることによって、皆さんはより良い人になり、人生はより意味に満ちたものになるにちがいありません。

 そしてこれらのことすべてが、皆さんの人生の計画の中で育まれ、深められ、一人ひとりへの神の夢が実現することを、私は望んでいます。なぜなら、皆さんも知っているでしょう、何が起ころうとその夢は、皆さんの幸せの保証でありつづけるからです。

 

 愛する若者の皆さん、私のあいさつを、始めたときと同じように終わりたいと思います。われらが愛するドン・ボスコの祝日が、皆さんにとって大きな喜びの日でありますように。キリスト者の扶け、すべてを行ってくださった母が、皆さんと共に歩み、皆さんの安全な港でありますように。主イエスも皆さんと共に歩み、皆さんの心、皆さんの人生をとりこにしてくださいますように。

 心からの親しみをこめて、皆さんを温かく抱擁します。

 

総長 アンヘル・フェルナンデス・アルティメ, SDB