パプアニューギニア 同朋を救う勇敢なシスター
(ANS – 2017年5月3日 パプアニューギニア・アロタウ)
http://www.infoans.org/en/sections/news/item/3162-papua-new-guinea-a-heroic-sister-helps-her-fellow-countrymen-a-vietnamese-fma-in-sideia-island
シスター・マリア・テレサ・トリン・ヴ・フォン(サレジアン・シスターズ)はベトナム人漁師の解放と本国帰還のために奔走している。これまで130人以上のベトナム人漁師が、パプアニューギニアのミルン・ベイ州で違法なナマコ漁を行ったとして、アロタウ、ギリギリ、ボマナの刑務所に収監されている。シスター・トリンは拘留されている漁師たちを世話し、法廷審問でも通訳、仲介者として支援している。
By アロタウ‐シデイア教区、ロランド・サントス司教, CM
シスター・トリンは本国の家族と連絡を取り、罰金の支払いや必要書類の用意、ベトナムに帰る航空券の手配なども行っている。アロタウ教区のシデイア島にある女子のための技術訓練学校で働く、ベトナム人サレジアン・シスターだ。
非常に憂慮されるのは、この若いベトナム人漁師たちは人身売買の犠牲者であるかもしれないということ。ふさわしい免許も、保護や安全の保証もないまま違法な漁を行わせる雇用主に利用されているのだ。このようなことに終止符を打つことは、差し迫った人道上の必要である。この若者たちの権利と尊厳に対する深刻な侵害が起きているのだ。漁師たちはいったん違法操業で捕まると、その後、ほとんど忘れられ、見捨てられる。彼らの権利が尊重され、その尊厳にふさわしい雇用の機会がなければならない。
シスター・トリンはすでに、87人のベトナム人漁師を帰還させることができた。まもなく新たな18人が帰国する予定。サレジオ家族共同体に支えられた小さなシスターの勇気のおかげで、皆、まもなくふるさとの家族のもとに帰れるだろう。
ミルン・ベイ州知事は、ベトナム人収監者を支援するシスター・トリンに深い感謝の意を表している。教区はシスターを誇りにしている。シスターの愛はまさに英雄的で、倣うべきものである。