二人のサレジオ会員枢機卿誕生
「親愛なる新枢機卿の皆さん、教会の道はこれです - 私たちの扉をたたく人々を迎え、受け入れるだけでなく、福音的勇気をもって、偏見や恐れなしに出かけて行き、遠く離れている人々を探すことです。」 14日のミサでフランシスコ教皇は、任命した20人の新枢機卿に、教会の使命についてこのように語りかけた。新枢機卿の中に2人のサレジオ会員、ウルグアイ、モンテビデオのダニエル・ストゥルラ大司教、ミャンマー、ヤンゴンのチャールズ・マウン・ボー大司教がいる。
2月14日午後開催された新枢機卿任命のための教皇枢密会議で、教皇は次のように述べた。「枢機卿職は確かに敬意を払うべきものですが、敬称ではありません。私たちはすでにその名称からそのことを知っています。 “cardinal枢機卿”はを意味する “cardo”に由来します。つまりそれは、名誉称号のような飾りものではありません。むしろ、旋回軸、共同体の生活になくてはならない、支えと運動の中心点です。」
教皇はこのように説教を語り出し、続いて聖パウロの有名な「愛の讃歌」を解き明かした。その後、新枢機卿の任命、枢機卿たちによる信仰宣言、教皇と教皇の後継者への忠実と従順の約束が行われた。
ベルエト・ストゥルラ枢機卿はカトリックの通信社ZENITのインタビューに答え、枢機卿職は、自分の功績に与えられたというよりも、「ウルグアイの教会が行ってきた良いことへの報償」、「ウルグアイの人々のためのもの」であると語った。
無神論者、不可知論者の割合がラテン・アメリカで最も高い社会で、ウルグアイの教会は奮闘している。「カトリック教会は信仰を告げ知らせるためのプログラムを立ち上げました。貧しい人々のため、さまざまな社会問題のための取り組みでは、良い成果を上げています。(…)もう一つの大きな挑戦は、修道生活、司祭職、教会の活動に献身する信徒への召命です。私の願いは、多元的社会の世俗化した環境で、力強い福音宣教を行うよう呼びかけ、あらゆる場所に教会をもたらすことです。」 ストゥルラ枢機卿はこのように語った。
チャールズ・マウン・ボー枢機卿もZENITのインタビューに答え語った。「政府とミャンマーの人々皆の善意を合わせることによって、私たちはすべての民族の和解を実現し、平和と豊かな発展に至ることができるでしょう。」 仏教の伝統の強いミャンマーの歴史上、初めての枢機卿となったボー枢機卿は、特に若者の教育を強調することによって、ドン・ボスコ生誕200周年は、教会がミャンマーに関わる良い機会になるととらえている。「慈愛と優しさに基づく予防教育法によって若者のために働くドン・ボスコの模範は、今、大変意味深いものです。これを活性化し、強化しなければなりません。」
(ANS – バチカン市国 2015年2月16日)
http://www.infoans.org/1.asp?sez=1&sotsez=13&doc=12108&lingua=2