ハイチ 約80万人に緊急食糧支援が必要
(ANS – 2016年11月29日 ハイチ・レカイェ)
http://infoans.org/en/sections/news/item/2223-haiti-about-800-000-people-need-urgent-food-aid-the-salesians-help-and-continue-rebuilding
ハリケーン・マシューがハイチ西部に壊滅的被害をもたらしてから50日がたった。この悲劇に、豪雨による川の氾濫、洪水が追い打ちをかけた。しかし、貧しい人々を追い詰めているのは自然だけではない。BBCによると、「ハイチ都市部の住人の半数以上が過密状態のスラムに暮らし、地震、ハリケーン、疫病に対して無防備である。」 サレジオ会はその地にとどまり、人々とともに働いている。助け、再建するために。
サレジオ会の支援は復興プロジェクト、農業、食糧、学生の奨学金などに向けられている。マドリッドのサレジオ会宣教事務局とNGO「Jóvenes y Desarrollo若者と開発」は、これらすべての支援計画に参加している。
復興プロジェクトでは、ハリケーンで被災した200家族の生活環境改善のため、建設資材の購入と、配布のための技術サポートを行っている。
ハリケーン・マシュー後、FAO(国連食糧農業機関)によって行われた査定は、農作物、家畜、漁業に「深刻な被害」があるとしている。FAOによると、「食糧生産と地域の生活は、ハリケーンによって、グランダンスと南の両州でほぼ壊滅状態となっている。」
マドリッドのサレジオ会宣教事務局とJóvenes y Desarrolloは、最も緊急に必要とされているといえるかもしれない2つめのプロジェクトに着手した。「農民とその家族への作物の種と農機具の提供を通して、食糧確保と家庭の生活向上を促進するため」である。このプロジェクトは4つの段階を通して実施される:
‐ プロジェクトについて知らせる家庭向けの集会
‐ 作物の種と農機具の入手
‐ 作物の種と農機具の配布
‐ 農民のために農機具の使い方、農業技術の研修を行う
この支援は6か月にわたって行われ、数百の家庭が恩恵を受けることになる。「食糧確保に関するFAOのある査定は、約140万人のハイチ人に人道支援が必要であり、そのうち約80万6千人に緊急食糧支援が必要であると推計しています。」