ドン・ボスコ生誕200周年 サレジオ会管区長メッセージ
サレジオ家族の皆さん
主の平和がいつも皆さんと共にありますように。
ドン・ボスコの200回目の誕生日、おめでとうございます。
この生誕200周年の記念の前日、8月15日の聖母被昇天の祭日を、私は野尻湖で聖書学校の中高生たちと一緒に祝い、共同回心式を行いました。とても幸いな日でした。
聖母マリアが天の栄光に上げられたこの祭日が、ドン・ボスコにとってどれほど大切な日であったことか……それは彼が自叙伝『オラトリオ回想録』に「聖母被昇天にささげられた日に私は生まれた」と書いたほどです(実際の記録によれば8月16日でした)。
ドン・ボスコの生涯をふり返れば、たしかにマリア様の助けなしでは理解できない生涯 でした。生まれた時から、9歳の時に見た夢、自身の召命に悩んだ時、オラトリオの場所を示された時、トリノの扶助者聖マリア大聖堂建設、そして死を迎える時まで……マリア様はつねにドン・ボスコと共に歩み、ドン・ボスコを助けてくださいました。
翌8月16日は、カトリック浜松教会の皆さんと一緒に、ドン・ボスコ生誕200周年記念ミサをささげました。聖堂は400人以上の皆さんの熱気に包まれました。
ミサに続いて、盛大なお祝いのパーティーが開かれました。食事、飾り付け、出し物など、前日の夜遅くまで皆さんが協力して準備してくださったものです。ドン・ボスコの誕生日ケーキをカットしたり、10〜20代の青少年たちがドン・ボスコをえがいた劇を上演してくれたり、美容の技術を活かしてヘアショーを開催したり、家族そろって、子どもも大人も一緒になって大いに楽しみました。
私がとくに感動したのは、各国出身のメンバーが信仰体験や神体験、奉仕活動について分かち合ってくださったことです。ポルトガル語やスペイン語など、それぞれの国の言葉で話す内容を、高校生たちがきれいな日本語に通訳してくれました。
ドン・ボスコが生まれたコッレ・ドン・ボスコでは、日本から巡礼に参加した20名の青年をはじめ、世界中から1万人を超えるサレジオ家族の青年たちが集まって、この記念の時を祝いました。
神様は、私たちにとって新しい時代の幕開けとして、夢の実現の時として、この記念の時を与えてくださったのだと思います。ドン・ボスコは若者たちを神様へと導き、彼らの霊魂の救いのために全力を尽くしました。 私たちもドン・ボスコのように、イエス様の十字架を思い、天の御父に向かって人びとと共に歩んでいくよう、神様に招かれているのです。
とくに、最も小さな教会である「家族」を大切にしましょう。
皆さんとご家族の上に、神様の豊かな恵みと祝福がありますように。
ドン・ボスコ生誕200周年、皆さんおめでとうございます!
2015年8月16日
サレジオ会日本管区長 マリオ 山野内倫昭
野尻湖聖学校で(Facebook のお祝いメッセージ動画より)
浜松教会で記念ミサ。山野内アンヘル神父、比嘉エヴァリスト神父と。
ドン・ボスコのバースデーケーキを仲良くカット
浜松教会の青年たちによるドン・ボスコの劇
子どもも大人も、家族そろって!
ドン・ボスコへのお祝いメッセージの寄せ書き