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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

スーダン 非人間的生活を強いられる人びと


 

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(ANS – 2016年4月1日 スーダン・カルトゥーム)
http://www.infoans.org/en/sections/news/item/684-sudan-the-inhuman-life-of-so-many-of-our-brothers-and-sisters

  

 何年も前に、ピュリッツァー賞を受賞した写真の影響でスーダンの話題が新聞紙面を賑わしました。偉大な写真家ケヴィン・カーターは小さな女の子の写真を撮り、「少女とハゲタカ」という題を付けました。実際、その写真では幼い女の子の後ろにハゲタカがいて、その獲物である少女が亡くなるのを待っているかのように見えます。この写真は世界中で見られ、その内容と意味の力強さは称賛され、大きな反響がありました。しかしそこには、世界が今日もまだ理解していないメッセージがあります。何百万もの子どもたちの人生を変え、非人間的生活を強いる貧困を取り除くために行動しよう、というメッセージです。

   

 サレジアン・シスターズ(FMA)のシスター・テレサ・ロズコウスカから、メッセージのこもった手紙が届きました。それはピュリッツァー賞を受賞した写真ではありませんが、スーダンの何百万もの人々の人生を映し出しています。

 「カルトゥームの私たちの学校には400人の子どもがいます。幼稚園に120人、上の学級に280人です。子どもたちの8割は南スーダンの戦争の犠牲者です。多くの子どもが深く傷つき、不安におびえ、病気で、何よりもとてもお腹を空かしています。私たちは子どもたちを助けるためにできるだけのことをしています。」

 スーダンのサレジアン・シスターズの事業は、最も貧しい人々の中で働くということの良い見本です。このすばらしい奉仕は、世界中の支援者のおかげで運営を続けることができています。「子どもたちは皆一人ひとり、制服と毎日の温かい食事をもらいます。病気の子どもは医師に診てもらいます。大変困難な状況に暮らす家庭を訪問しています。特に若い母親たちを訪問しています。FMAの共同体の周りにもとても貧しい家族が暮らしています。私たちは毎日その人たちを助け、共同体から誰かが出かけて行って食べ物をおすそ分けしています。

 子どもたちは授業の前に、音楽のリズムに合わせて15分間体操をします。体を動かすことで、気持ちがほぐれ、落ち着きます。子どもたちの傷ついた心をいやす、ゆっくりとした歩みです。金曜日と日曜日には、300人以上の子どもたちがオラトリオに行きます。ゲームをして遊んだり、映画を見たり、好きなことをして過ごします。水浴びをしたり服を洗ったりする子もいます。住んでいるところに水が無いためです。最後にお祈りをし、神様の摂理が送ってくれたものを子どもたちに分けます。ビスケットや甘いもの、石けんなど。」

 シスター・テレサは手紙に書いています。「あまりの貧しさと苦しみの光景に、私たちの目は涙でいっぱいになり、心は悲しみでいっぱいになります。」