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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

シエラレオネ 恐れと希望、売春そして新たな人生


 

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(ANS – 2017年6月15日 シエラレオネ・フリータウン)
http://infoans.org/en/sections/news/item/3456-sierra-leone-aminata-and-augusta-night-and-day-fear-and-hope-prostitution-and-a-new-life

 アミナタとアウグスタは互いを知らなかった。アウグスタは食べていくために売春婦として働いていたが、今はケータリングのビジネスを切り盛りし、同じ道をたどってはいけないと確信をもって少女たちに伝えている。アミナタは、祖母も母もそうであったように、売春婦になるしかないと思っている。アウグスタが新たな人生を与えられたことをドン・ボスコに感謝する一方、アミナタは今いる世界から抜け出したいと願い、サレジオ会員の説得の努力をありがたく感じているが……まだ抵抗している。

 アミナタは、サレジオ会宣教師ホルヘ・クリサフッリ神父が去年9月、アルコール、麻薬、闇と危険に囲まれた場所で働く少女たちを探し出すプログラムを始めたとき、街中で最初に出会った少女だ。プログラムの目的は、少女たちを庇護し、保健、栄養、教育の支援を提供し、可能な場合、家族のもとに帰れるように助けること。

 プログラムが立ち上げられて以来、空腹のとき、何かが必要なとき、若者たちが「少女のためのシェルター」を訪れるようになった。アミナタは自分のグループの中でただ一人、売春をやめ新たな人生を歩み出すことを拒んだ。

 クリサフッリ神父は説明する。「路上の暮らしを後にするようにアミナタを説得するのは私たちにとって挑戦です。毎回、その目標に近づいていると思います。路上の自由な生活の中で育った彼女は、ルールや時間割を受け入れるかどうか推し量らなければならないのです。」

 アミナタは1人の客につき15,000レオーネ(2ユーロ以下)、コンドームを使わなければそれより少し多く稼ぐ。アミナタによれば、「男たちは使わないほうを好むけど、お金を払いもしないやつも多い。人を殴って全部盗んでいくのもいる。」

 アミナタはごく自然に語る。警察官たちが売春婦たちを通りから一掃した後で、彼女を警察署にとどめ、解放するかわりにセックスをしろと求める、中国マフィアが彼女たちをボートに連れ込む……「移動の舟代は払うの、でもマフィアはずっとたくさん払うよ。最高は350,000(約40ユーロ)。でも、あんな状況はすごくいやだ。」

 それでもアミナタは路上へと戻って行く。ほかの人生、ずっとすばらしい人生があるかもしれないと、まだ自分を納得させられないのだ。


www.misionessalesianas.org より)