サレジオ霊性セミナー 東京で開催
(BoscoLink – 2018年2月12日 東京)
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2019年のサレジオ霊性セミナー(東京)が、2月9日、イエスのカリタス修道女会管区本部(東京都杉並区)で開催され、小雪が舞う中、約120名が参加しました。
春山ミカエルラップ神父(サレジオ会副管区長)の司会のもと進行され、午前の第1講話は三島心神父(サレジオ会)が担当しました。
三島神父は、今年のサレジオ家族のストレンナ(年間目標)の「聖なる者になろう」について、教皇フランシスコの使徒的勧告『喜びに喜べ』やフェルナンデス総長のメッセージに言及しながら解説しました。
特に、聖性とは決して難しいものではなく、身近なものであり、
①聖性はすべての人への呼びかけであること
②聖なる者とは、「喜び」であり「幸せ」であり、またイエス・キリストと結びつく、
という2つのポイントを強調しました。
また、サレジオ家族の聖人たち168名のうち、若者が46名を占めていることを指摘し、サレジオには喜びとユーモアにあふれた、若者のため、若者たちと共に歩む聖人が求められていると語りました。
昼食をはさんで、午後の第2講話は阿部仲麻呂神父(サレジオ会)が、「よろこびのひびき」と題して行いました。
阿部神父は、ストレンナを実践するうえで、テーマとなる聖句こそ大切だと指摘し、今年の「わたしの喜びがあなたがたの内にあるように」(ヨハネ15・11)について、自身の経験を踏まえながらかみ砕いて解説しました。
まず、聖性とは、かっこよさと品のよさを備えたキリストに「なじむ」ことであると語りました。そこから、
①キリストと共にいてしみじみと感じる個人としてのよろこび
②他者に開かれ、かかわりのうちに感じるよろこび
③宇宙万物のレベルでのよろこび
という3つの次元の「よろこび」へと深めていくことが大切で、これはまさに教皇フランシスコが目指していることであると指摘しました。
こうして、キリストに重ね合わせて日常生活をていねいに深め、愛情と思いやりをもって他者になじみながらチームで共に進むことを通して成長し、よろこびをひびかせていきましょうと参加者に呼びかけました。
その後、2つの講話を踏まえて小グループに分かれての分かち合いが行われました。また、田村宣行神父(調布サレジオ神学院長)によるストレンナラップが披露され、サレジオらしい喜びの雰囲気のうちにセミナーはお開きとなりました。