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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

サレジオ学院高校 インドで文化交流体験


 

 

(BoscoLink – 2020年1月5日 神奈川)
https://www.bosco.link/webzine/54413

 サレジオ学院高等学校(神奈川県横浜市)の鳥越政晴校長と教員1名、生徒3名が、2019年12月25〜30日、インドのニューデリーで異文化を体験する「インド研修」を行った。5日間のプログラムは入念に準備された。参加したサレジオ生にとって、インドの社会的・文化的・経済的・宗教的な幅広い多様性をつぶさに見る機会となった。

 一行は、インドに駐在する日本企業(Micro India, Inc)の代表と会い、ビジネスにおける異文化間コミュニケーションについて話を聞いた。2日目、サレジアンたちはインドの典型的なスラムとそこにある学習センター(学校に行けない子どもたちのために活動)を訪れた。インドの子どもたちと交流し、折り紙を教える楽しいひと時となった。

 この訪問は、ソーシャルワーカーの話を通して貧しい人びとの生活環境について、またインドの伝統的な考え方と日本人の価値観との違いについて理解する機会にもなった(NGOとの出会い)。

 ニューデリーの日本大使館訪問は、二国間の文化・教育・学生の交流の可能性を知る助けになった。

 3日目、横浜の生徒たちはカトリック校の聖マリア校(Sr. Marys)を訪れ、数学とヨガの授業に参加、環境問題について聖マリア校の生徒たちとのディスカッションに加わった。この交流の中で、生徒たちはSDG(Sustainable Development Goals 国連が掲げる持続可能な開発目標)の文化的背景についても学んだ。もう一つ、目から鱗が落ちる体験となったのは、国連難民高等弁務官事務所と協力して難民(ミャンマー、アフガニスタンから)を支援するNGOを訪れたこと。難民の一人の方との出会いは、グループの皆の心を揺さぶるものだった。

 インドを発つ前に、一行は壮麗な建築で世界的に知られる霊廟、タージマハールを訪れることができた。最終日、私たちは古い市場のあるデリーの旧市街を体験、70メートルの高さに積み上がったゴミの‘山’を見るなど、この古い町を散策することができた。

 5日間の異文化体験を無事に終えた3人の生徒と教員たちがこの体験を持ち帰り、サレジオ学院の皆と分かち合ってくれることを願っている。将来、さらにほかの国々との交流、異文化体験が行われることを夢見ている。