サレジオ同窓生の福者アルベルト・マルヴェッリ
(Boscolink – 2017年10月4日)
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By Boscolink 特派員
福者アルベルト・マルヴェッリは人生、人、神を愛し、いつも子どもや若者、貧しい人、苦しむ人と共にいる若者だった。彼は戦時中の困難な日々を直接体験した。教皇聖ヨハネ・パウロ二世により2004年9月に列福され、典礼上の記念日は10月5日である。
アルベルトは28年の短い生涯を、第二次大戦中、そして戦後、若い技術者として、爆撃によって破壊され荒廃したリミニの町で過ごし、人柄の高潔さ、社会的、政治的な活動、福音への忠実によってよく知られるようになっていた。
1918年3月21日にフェッラーラ(イタリア)に生まれたアルベルトは1941年に技術者の学位を取得、トリノのフィアットに就職した。トリノでカトリック・アクションを知り、そのメンバーとなった。オラトリオでは人に仕え、粘り強く勉強に励み、スポーツを積極的に楽しみ、政治では闘った彼の人生は、真理と愛をたゆみなく探求する歩みだった。
父は銀行員、母は愛徳姉妹会に縁があり、カトリック・アクション婦人部のメンバー、サレジオ会のオラトリオにも関わり、アルベルトもそのオラトリオに参加していた。家族の影響に加え、オラトリオもアルベルトの人格形成に影響を及ぼし、彼はそこで祈ることを学び、聖体への愛を培った。21歳のとき、父の突然の死の後でアルベルトは日記に次のように書いている。「時は過ぎていく、いや飛び去っていく。霊的生活で遅れをとってはいけない……僕たちの毎日の生活は、着実にゆるぎない意志をもって上って行く歩みでなければならない。一歩一歩、一日一日、一分ごとに、僕は進歩しなければならない。いつも、頂上に、神ご自身にたどり着くために高きを目指すこと。そうしなければならないし、そうしたい。」
特に戦時中、アルベルトの寛大な親切さが人々の印象に刻まれた。故郷に帰った彼は労働党に加わり、貧しい人々を助けるために大いに働いた。しかし、翌年の10月5日、選挙のための集会に向かって自転車を走らせていたところ、猛スピードで走って来た軍用トラックにひかれ、突然、命を奪われた。
アルベルトは時に、貧しい人に自分の靴さえ上げてしまうこともあった。リミニの町を自転車で走り回り、難民に食糧と心のなぐさめを届けた。教会は第三千年期の若者に、日常生活の聖性の模範としてアルベルトを指し示している。「アルベルトは、時や状況が変化する中で、信徒キリスト者が家庭、職場、教育、政治の分野に神の国を建設するために惜しみなく献身し、社会のただ中に福音をもたらすことができることを示してくれました。」(聖ヨハネ・パウロ二世)
アルベルトの輝かしい模範は、家庭で、職業、政治において聖性の道を見いだすよう招く。それはまた、サレジオの教育が世俗の現実のただ中に聖人を生み出すことができることを認識させてくれる。特に、ドン・ボスコの同窓生にとり、アルベルトの模範は、現代においてもインスピレーションを与えてくれる魅力的なものである! 福者アルベルト・マルヴェッリ、私たちのために祈ってください!
<10月5日 典礼の祈り>
命と聖性の源である神よ
あなたはアルベルト・マルヴェッリに貧しい人への燃える愛を与え、
福音の精神をもって社会的責任を果たせるようにされました。
アルベルトの取りなしによって
私たちが、この世の良いものを賢明に評価しながらも
すべての兄弟姉妹に惜しみなく仕える心を培うことができますように。
唯一の神、あなたとともに、聖霊の一致のうちに、世々に生き、支配しておられる
私たちの主、御子イエス・キリストによって。
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