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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

サレジオ会 第27回総会 報告vol.5


開会式

 

 総会議員たちによるトリノ周辺のドン・ボスコゆかりの地巡礼、ローマに戻っての黙想が終わり、3月3日、いよいよサレジオ会第27回総会が開会しました。

 荘厳な開会式は月曜の朝、数多くの修道会、教会の関係者が見守る中、まず聖霊に祈り求める典礼から始まりました。ヨハネ福音書21章20、22‐24節が読まれ、総会について定めた会憲の箇所が読み上げられました。全員でドン・ボスコに取りなしを祈り、「ヴェニ・クレアトール・スピリトゥス創り主なる霊、来てください」が歌われました。

 チャーベス総長が基調のあいさつを行い、次のように述べました。「この総会において、サレジオ会は、起源のみずみずしさ、初期のころの宣教の熱意、若々しいダイナミズムと成熟した人の聖性に立ち帰ることにより、自らを新たにするよう招かれています。」皆が一致しつつも、それは画一性を意味するのではなく、福音の精神と会憲に忠実にとどまりながら参加者が自由に発言し、サレジオ会が現代の挑戦に応え、預言者となるためにどのように歩んだらよいか、話し合いと識別を行うと、総長は語りました。

 「どの総会も大切ですが、第27回総会は何か新しい、特別なものを指し示しています。福音の徹底した生き方が緊急に必要であると呼びかけています。私たちは基本に立ち帰るように、貧しい人々のための貧しい会となるように、ドン・ボスコの使徒的熱意からインスピレーションを汲むようにと呼びかけられているのです。……会員の皆さん、皆さんの思いにあることを語ってください、同時に、聖霊に心を開いてください、内面の大いなる師、私たちを常に真理と豊かないのちへと導いてくださる聖霊に。」

 奉献生活・使徒的生活会省長官ジョアン・ブラズ・デ・アヴィズ枢機卿が続いてあいさつし、チャーベス総長の総会招集の書簡を引用しながら、現代の世界に必要とされる奉献生活は、交わりと兄弟愛の生きた預言となるものであると確認しました。それはキリストに従うこと、兄弟姉妹と共に神のもとへ行くこと、ドン・ボスコの教育と霊的生活の特徴である家庭的精神を日々、生きることです。

 開会式には教皇庁のメンバー、さまざまな教区の司教、サレジオ家族のほとんどすべてのグループの代表者たちも参列し、チャーベス総長はその友情の表れを感謝し、温かく迎えました。また、多くの参列者が、総長として2期12年を務めたチャーベス神父に感謝の意を表しました。ブラズ・デ・アヴィズ枢機卿のほか、サレジオ会員のベルトーネ、ファリーナ、マラディアガ、エッザッティら4人の枢機卿、サレジオ会本部のあるポルト‐サンタ・ルフィーナ教区のレアリ司教、サレジオ同窓生のブルニャーロ司教、サレジアン・シスターズのイヴォンヌ・ランゴア総長らが特に紹介されました。ベルトーネ枢機卿がサレジオ会員司教・枢機卿を代表してあいさつ、ランゴア総長、サレジアニ・コオペラトーリの世界コーディネーター、VDBの代表らもあいさつし、共通の使命について、サレジオ会と共にサレジオ家族として歩む実り、意義について述べました。

 13時5分、すべてのあいさつが終わると、第27回総会の運営委員長フランチェスコ・チェレダ神父が皆の前に立ちました。「一般会則にしたがい、会をつかさどるパスクアーレ・チャーベス神父の承認により、チャーベス神父に代わり、神の助けを願い、主イエスの取りなしにより、聖霊の光のうちに、扶助者聖マリアの取りつぎにより、聖フランシスコ・サレジオ修道会第27回総会の開会を宣言します。」

(ANS – イタリア・ローマ 2014年3月3日)

http://www.infoans.org/1.asp?sez=1&sotSez=13&doc=10377&lingua=2
http://www.infoans.org/1.asp?sez=1&sotSez=13&doc=10379&lingua=2